自分の強みの理解は転職で必要か?【把握方法も教えます!】

  • 2020年6月23日
  • 2020年7月14日
  • 転職
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疑問:転職をするために自分の強みを分析して行きたいのですが、どうやってやれば良いのでしょうか?

この疑問に回答する記事になります。

この記事では転職において自分の強みを知る必要性とその把握方法をお伝えします。また、自分の失敗からの経験を強みに変えた事例も交えて説明してきます。

本記事の対象は数年間の社会人経験を経て、初めて転職をする人をイメージしています。

転職のキャリア相談を実施し、転職支援をしてきた私の経験が回答して行きます。

転職で自分の強みを知る事は必要か?

転職において自分の強みを知る事は必須です。

何故必須なのか、自分視点と相手視点のそれぞれの立場から違いを説明して行きます。

自分を売り込むために必要(自分視点)

転職では多くのライバルの中から自分に興味を持ってもらう必要があります。

いわば自分という商品について売り込みをする営業活動と同じです。

営業活動で商品を売り込むときに商品知識がなければ売ることは難しいです。

転職において、自分という商品を知っているのは自分のみです。

商品の特徴や他の商品と比べて優れている点を自分が積極的にアピールしなければ、お客様である採用担当者は興味すら持ってもらえません。

自分という商品を端的に採用担当者に理解してもらうために強みを知ることは必須なのです。

自己分析ができているか確認するために必要(相手視点)

採用担当者はあなたの強みを聞くことで、あなたが自己分析ができているか確認しています。

具体的には次の2つから確認しています。

客観的に振り返りができているか

自分の強みを把握するために自己分析は必須です。

自己分析は自分の過去の経験を客観的に振り返ることそのものです。

仕事において振り返りをすることは、結果を踏まえて次の行動に向けて改善を行う事であり、非常に重要なスキルです。

自分の強みをしっかり伝えられるかどうかで、振り返りのスキルのベースが出来ているかを判断しています

採用担当者はその判断をする事で、あなたと仕事を一緒にしているイメージが持てるか確認しているのです

会社にマッチしているのか

会社は社風や社員のカラーを大事にしており、採用担当者は会社として欲しい人材の理想像を持っています。

そのため、どんなに優秀だとしても会社として欲しい人材の理想像とマッチせず、採用に至らないというケースはある程度生じます。

自分の強みを伝えてもらう事で会社とのマッチ度をはかり、会社で活躍出来るか判断しています。

採用担当者はその判断をする事で、あなたの入社後の活躍がイメージできるかどうかを確認しています。

自分の強みを把握する具体的な方法

自分の強みを把握するためには自己分析をする必要があります。

特に自己分析において過去の経歴をしっかり振り返る必要があります。

ただ、過去の経歴を振り返っただけで自分の強みを把握する事は難しいので、ある基準で整理していく必要があります。

自分の強みを整理する基準を説明してから、具体的な自分の強みの把握方法について説明して行きます。

自分の強みを整理する基準

自分の強みを把握するためには3つの軸で捉えると良いです。

「対自分力」という軸

自分をコントロールする能力を表す軸で、行動や思考のセルフコントロール能力という表現もできます。

具体的には以下の8つになります。

  1. 決断力…一度決めたら最後まで貫く潔さで行動できる力
  2. 曖昧力…不確実で不安定な状態をそのまま受け入れることができる力
  3. 瞬発力…臨機応変に、かつ集中的にパワーを発揮することができる力
  4. 冒険力…新しいことに対して危険を恐れず挑戦することができる力
  5. 忍耐力…苦しみや辛い状況を受け入れることができる力
  6. 規律力…秩序やルールに従って物事を進めることができる力
  7. 持続力…長期間継続してひとつのことに取り組むことができる力
  8. 慎重力…注意深く丁寧に物事を進めることができる力

引用:ポータブルスキル(対自分力)

「対自分力」については仕事に限らず生まれてから今までの自分の行動や思考から傾向を分析してみても良いかもしれません。

「対人力」という軸

人との関係を作る能力を表す軸で、人に対するコミュニケーション能力という表現もできます。

具体的には以下の8つになります。

  1. 主張力…周囲に対してオープンに自分の考えを発信することができる力
  2. 否定力…相手に対して、指摘や否定をすることができる力
  3. 説得力…相手に対して、自分の考えを理解納得させることができる力
  4. 統率力…集団をまとめていくことができる力
  5. 傾聴力…相手の意見や要望に真剣に耳を傾けることができる力
  6. 受容力…相手に共感し、受け入れることができる力
  7. 支援力…相手に気を配り、支援やサポートをすることができる力
  8. 協調力…周囲との調和を図りながら物事を進めることができる力

引用:ポータブルスキル(対人力)

「対人力」については仕事に限らず学生時代の部活やサークルなどの人に対するコミュニケーションから傾向を分析してみても良いかもしれません。

「対課題力」という軸

課題を見つけ、取り組む能力を表す軸で、課題や仕事の処理対応能力という表現もできます。

具体的には以下の8つになります。

  1. 試行力…自分で色々と試行錯誤しながら物事を進めることができる力
  2. 変革力…常に新しいものを取り入れたり、変えていくことができる力
  3. 機動力…状況に応じて機転を利かせた判断行動ができる力
  4. 発想力…既成概念にとらわれることなく物事を考えることができる力
  5. 計画力…情報を整理して物事を段取りよく進めることができる力
  6. 推進力…目的意識を持って、ゴールへと推し進めることができる力
  7. 確動力…計画したことに対して、着実に実行することができる力
  8. 分析力…本質を捉えようと深く掘り下げて考えることができる力

引用:ポータブルスキル(対課題力)

「対課題力」のついては仕事に限らず学生時代のお願いされた仕事をどのように処理対応していたかなどから傾向を分析してみても良いかもしれません。

具体的な自分の強みの把握方法

では3つの軸を理解した上で、具体的な自分の強みの把握方法を説明してきます。

今まで築き上げて来た自分の経歴から見つける

  1. 過去の経歴を思いつくまま書いて行きましょう
    時系列は在籍会社ごとで、任された仕事別に書いていくと良いでしょう
  2. 書いた経歴をの3つの軸に振り分けて行きましょう
    『3つ軸』は「対自分力」「対人力」「対課題力」です
    3つ振り分けが均等なバランスにならなくても構いません
    現状の経歴の傾向を表しているので、それが自分の傾向と認識すれば問題ありません
  3. 特に印象深い経歴にマーカなどで印をつけましょう
    『特に印象深い』とは具体的には以下の5つです
    ※それぞれマーカの色分けをすると良いかもしれません
    ●成果が上がった経歴
    ●全く苦労しなかった経歴
    ●やる気が出た経歴
    ●成長できたと思う経歴
    ●人から評価された経歴
  4. ③で色分けしてグルーピングしたものを分析しましょう
    それぞれを比較して共通点を探して行きましょう
    これが自分の強み候補になります
  5. ④の分析結果をもとに、再度①に戻り経歴に漏れがないか確認しましょう
    漏れがあったら書き出し②③④を行いましょう
    必要でしたら①②③④を何度でも繰り返しましょう。
  6. 自分の経歴から共通点が多く自分としてしっくりくるものが自分の強みになります

人からの見え方も参考にする

自分の経歴からの自分の強みを把握する方法は必ずやった方が良いです。

ただ、自分のことなので意外と行き詰まってしまう可能性もあります。

その場合は一緒に仕事をしていた同僚などに「私の強みってあなたから見て何だと思いますか?」と直接聞いてみるのは良いと思います。

自分の経歴に自信がない方でも他人から伝えてもらえると納得感がありますし、自信にもつながります。

失敗経験から自分の強みに変えた私の事例

自分の経歴から自分の強みを把握していく中で失敗で終わってしまった経験もあるかもしれません。

その失敗経験はどうすれば良いのでしょうか。

私の実体験から失敗経験をどのように自分の強みに変えたか説明して行きます。

経歴にも書くことが出来ない空白期間

私は、学生時代に浪人と留年を数年経験しています。

学生時代の失敗については就職活動で自己分析しっかりして行ったので上手く乗り切り志望の会社から内定をもらうことができました。

ただ、学生時代の失敗について、自分としては消化できておらず人生としてその失敗を挽回したいと常に考えていました。

その結果、国家資格を目指して新卒で入った会社を辞めて勉強のみに特化する道を選びました。

仕事もせずに勉強だけに時間を費やしたにもかかわらず、結果としては数年かかっても資格は取得できず失敗に終わりました。

こうして経歴にも書くことが出来ない空白期間が生まれてしまいました。

失敗とどのように向き合うか

資格取得失敗の経験は結構大きい失敗だったため、失敗としてしっかり消化するまでに紆余曲折ありました。

そもそも向き合うまでに数年費やす

大きな失敗だったため自信もすっかり喪失しており自分には何ができるかもわからない状態でした。

ここで私としては大変ラッキーなことだったのですが、アルバイトで食いつないでいる時に人からの紹介で人材ベンチャーに入社する機会を得ることが出来ました。

またとない機会を得られたため、その会社では死に物狂いで出来る仕事は何でもやりました。

少しずつ実績を積みつつ出来ることを増やしていくことで、小さな自信が生まれ、その自信を積み重ねる事で、ようやく自分の失敗について向き合うことが出来ました。

失敗経験からの気づきを活かしていく

なぜ失敗してしまったのか、根本的な原因を考えました。

ただ、すぐには答えば出ず、仕事を続けながら試行錯誤しながらも考え抜きました。

その結果、物事を始める前にしっかりした目的・目標設定が曖昧だったことが問題だったことに気づきました。

この気づきを得てから、自分の課題を改善するために、任せられた仕事を通じで改善していく事を心がけました。

自分のチームを持った時はチームとしての目的・目標をまずしっかり設定して、進むにつれてチーム内でズレが生じた場合は必ず目的・目標に立ち返るようにして行きました。

もちろん自分が何度も失敗していることなので、すぐには改善はできずそれ以降も細かな失敗はしています。

細かな失敗と向き合いつつ調整をする事で、大きな失敗には繋げる事なく仕事を進める事ができたと思います。

失敗経験から自分の強みへ

失敗経験から気づきを得て、仕事でその気づき活かし改善をしていくという一連のサイクルを続けました。

その結果、失敗経験が豊富でその改善方法も知っていることによる「失敗させないこと」が自分の強みになっていました。

また、自分の強みを知ったことにより失敗してしてしまう人や失敗を繰り返してしまう人の考え方がわかるようになりました。

その考え方から早めに対策を打つような私の視点はキャリア相談における自分の強みとなっています。

最後に

転職において自分の強みを知っておくことは必須です。

そのため、自分の経歴から自分の強いを把握する必要があります。

具体的な把握方法としては、以下2つを参考にしてみてください。

自分で自分の過去の経歴に向きある事は是非やっていただきたいですが、人からの見え方も非常に参考になります。

  1. 過去の経歴から自分の強みを把握する
    ・過去の経歴の整理は3つの軸で行う
    ・整理したものの分析手順は6つのステップで実施する
  2. 人からの見え方も参考にする

また、失敗経験から自分の強みに変えた私の事例も参考にしてみてください。

自分の強みをしっかり把握すれば転職活動だけでなくその後のキャリア形成にも役立つと思います。

是非本記事を参考にしてみてください。

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