将来転職すべきおすすめの業界は?【激動の10年の見方とは】

  • 2020年7月29日
  • 転職
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将来転職を考えており、どんな業界に行くのが良いかおすすめを知りたい!
キャリアについて悩んでいるが、今しっかり考えて将来の転職に備えたい!

この記事はそんな方へ向けて書いています。

転職は、自分の強みが増えれば増えるほど、成功確率が高まります。現状、自分の強みがそこまで無いとしても、それは仕方ありません。今から強みをしっかり作っていけば大丈夫です。

一方、自分の強みがない中での転職活動では、諸条件に関してあまり多くを求められません。自分の強みを増やした後の転職活動で多くを求めて行けば良いです

転職におすすめの業界も、ネットに様々紹介されています。IT業界、建設業界、製造業界・・・。この情報については、注意が必要です。

すぐに転職が可能という視点で紹介されているためです。将来的な視点が乏しいので、必ずしも有用では無いかもしれません。この記事では、将来転職すべきおすすめの業界について、選ぶポイントを中心に解説して行きます。

転職のキャリア相談と実際の支援から感じることと、ベンチャー企業で立ち上げ時期から上場までを経験した視点から解説して行きます。

転職でおすすめの業界を選ぶ判断基準とは?

伸びている業界についてと、その判断基準についてです。

  • 伸びている業界であること
  • 伸びている業界だとどうなのか
  • 伸びている業界の判断基準

それそれ説明して行きます。

伸びている業界であること

伸びている業界と言っても、実際どう見極めれば良いのかは難しいです。

一つの例として、私が上場を経験できた時の人材業界について、実際どのような感じだったかを解説して行きます。

体感から得た後付け的要素が強いですが、以下3つは揃っている業界でした。

  • 業界全体に勢いがある
  • 目立っている会社が数社ある
  • 世の中の流れに乗っている

3つを解説する前に、上場前後の景気と人材業界全体における立ち位置について補足します。

東京オリンピック開催に向けて人材業界はオリンピックの特需といえる仕事増が期待されていました。実際、景気は良く、仕事も増加して、人材の需要も増えつつある状況でした。

私が所属していたのは、フリーランスのコンサルタントに業務委託の案件を紹介する会社でした。人材としては、フリーランスのコンサルタントの方々であったため、本来の派遣会社や転職支援会社とは全く異なる新しい領域での戦いになっていました。人材業界でも少しニッチな業界となっていました。

業界全体に勢いがある

フリーランスのコンサルタントに業務委託で案件を紹介するというビジネスモデルは、もともとコンサル業界では知られていました。

案件数はコンサル業界だけでも増えていく状況でした。

そのビジネスモデルを一般的な事業会社に展開することでさらにニーズが広がりました。

具体的には、コンサル会社に仕事をお願いした経験がある会社はすぐニーズにつながりました。一方、経験がない会社は、どういうビジネスモデルかの認知から始めましたが潜在的ニーズはかなり多かったです。

ニーズの広がりから、売り上げは右肩上がりで、大体前年と比べて30%以上で成長し続けていました。

業界における他の会社も、ほぼ30%を上回る成長率をしてしていたため、業界全体としては勢いがあったと思います。

目立っている会社が数社ある

立ち上げ時期からの競合会社は、2社ほど存在していました。

ともに急成長をしつつ、規模を増やして行きながら、追いつけ追い越せで、切磋琢磨している状況でした。

その後も3社をメインに業界全体が広がって行ったような形です。

ビジネスモデルを真似するところが多く出現し、競合会社は現在では結構な数が存在しています。

ただ、どこも3社のどこかしらを真似ているような状況でした。

世の中の流れに乗っている

オリンピックの特需にもあり、仕事としては増えてきており、企業からのニーズは高かったです。

また、安倍政権の働き方改革により新しい働き方が認知されたことも大きかったです。

今までフリーランスといえばカメラマンやライターさんなどがほとんどでした。

ただ、フリーランスのコンサルタントがいて、報酬もかなり高い方々が活躍されていることで例えば、ホワイトカラー用の制度も生まれました。

完全に世の中の流れに乗れていた状況でした。

伸びている業界だとどうなのか

2つのメリットが受けられる可能性が高いです。

  • 給与が上がる
  • 転職先が困らない

それぞれ解説して行きます。

「給与が上がる」とは?

会社の業績が給与に反映されやすく、給与が上がる可能性が高いです。

給与の原資となる一人当たりの利益額が多く確保されているためです。

ただし、ベンチャーの場合はすぐに給与に反映することは体力的に難しいです。

その場合は、上場をしてからストックオプションなどで還元するケースがほとんどです。

ストックオプション から得られる報酬を、働いている期間で割って給与を計算すると結構なアップになります。

「転職先が困らない」とは?

伸びている業界で仕事をすることができれば、しばらく転職先に困らない可能性が高いです。

伸びている業界は、しばらくの間は盛り上がりっています。

盛り上がっている期間は、他の会社からの転職のオファーは結構いただけると思います。

また、いろいろな仕事のチャンスがあり、新たな経験を多く積めるので、他業界への転職の可能性も高くなります。

もちろん、転職の可能性を高めるには、その時々の仕事でしっかり成果を出していることが大前提です。

将来伸びている業界の判断基準

伸びている業界であることであげた3つをもう一度お伝えします。

  • 業界全体に勢いがある
  • 目立っている会社が数社ある
  • 世の中の流れに乗っている

この3つについては実際に伸びていた業界にいた私の体感値ですので、今ある業界が伸びているかを判断する基準としては、それなりに有効だと思います。

ただ、将来、伸びる業界かをどうかを判断するのは難しいです。

さらに言うと、今から10年後を予測するのはかなり難しい時期に当たります。

その理由は以下2つです。

  • 第4次産業革命の真っ只中なため
  • 今までにない視点が生まれたため

第4次産業革命の真っ只中なため

現在、世の中は、急激に変わってきています。

IoT、ビックデータ、AI、ロボットなどの技術革新による第4次産業革命とも呼ばれ、将来教科書に載る時代とも言われています。

さらに、5Gにより通信の情報量が圧倒的に上がるためこの流れは拍車がかかることが予想されます。

そんな今までの考え方を真っ向から崩される可能性がある激動の時期なため、今からの10年は予測は難しいです。

今までにない視点が生まれたため

環境などの社会問題に配慮したビジネスを優遇するという考え方が生まれてきています。

SDGsやESG投資と言われる視点です。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際指標です。

国連で決まったことなのであまり影響なさそうに感じるかも知れませんが、環境などの社会問題を解決するための動きはビジネス的にも進んでいくことは間違い無いです。

背景には、ESG投資と言われる「環境問題・社会問題を解決しようとしている企業でガバナンスがしっかりしている企業に投資する」という投資手法の考え方があります。

ESG投資によりお金の集まり方が変わりつつあり、身近なところでは、外資系のホテルやカフェからプラスチック製のストローが消えてしまったのは、この影響によります。

プラスチック製品が持続可能な製品でないため、使用を続けると、海外の本社がある自国の銀行からの融資が受けられなりつつあることが原因です。

今までになり視点でのビジネスが展開されて行く時期なため、今からの10年は予測が難しいです。

転職で将来おすすめの業界

現時点で伸びている業界の判断基準はお伝えしました。

現時点で業界単体で判断すると、IT業界、医療業界、介護業界あたりが当てはまると思います。(どのような職種で転職するかに関しては別の話です。)

一方、将来伸びそうな業界を予測することは、かなり難しい時期であるため、転職で将来おすすめの業界もわからないと言うのが正直な回答になります。

ただ、折角なので私が日頃から関わっている転職業界の肌感覚からして、将来転職におすすめの業界を無理やり1つ紹介してみます。

バイオ業界を紹介します。

バイオ業界

バイオ業界は、バイオエコノミーと呼ぼれるバイオテクノロジーや再生可能な生物資源等を利活用し、持続的で、再生可能性のある循環型の経済社会を拡大させようとしています。

バイオテクノロジーとは「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」を合成した言葉で、生物の持つ素晴らしい働きを上手く利活用して人間の生活に役立たせる技術です。

昔ながらの発酵や品質改良から、現代の細胞や遺伝子を操作する最先端技術まで様々な技術があります。

以下おすすめの理由を3つ解説して行きますが、日本が国として注力しようとしていることもあり、結講熱めの業界になります。

おすすめする理由①(日本が国として注力)

バイオ戦略と称して日本が国として注力することを宣言しています。

バイオ戦略

「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現すること」を目標に、持続可能性、循環型社会、健康(ウェルネス)をキーワードに産業界、大学、自治体等の参画も得て推進しているイノベーション戦略です。

引用:内閣府ホームページ

バイオ業界の2030年における世界市場は、約200兆円規模になることが予測されています。

2030年の世界バイオ市場予測における内訳
出典:経済産業省「バイオ×デジタルによる新たな経済社会 (バイオエコノミー)に向けて」の1ページ(平成29年10月11日)

2030年のバイオ市場を占める分野の内訳は、健康が25%、農業が36%、工業が39%と予測されています。

AIやビッグデータなどにより生物機能のデータ化が急速に進展していることにより、生命現象を理解し、生物機能を最大限活用することが可能になってきていることが市場規模拡大の背景になります。

アメリカ、中国をはじめ欧州各国も頻繁な動きを見せている中で、日本も総力を上げて動き始めている状況です。

おすすめする理由②(上場基準も後押し)

バイオベンチャーの上場のための環境を整備をして、企業として大きく成長することを後押ししています。

バイオ業界は研究開発費が、設立当初大きくのしかかるため、成果が出ていたとしても、赤字となることが多いです。

今までの基準では上場が難しく、資金調達など、スピードで負けしてしまう可能性がありました。

上場しやすくするのが改善のポイントのようです。

(何が書いてあるか正直わかりませんが、、、新しい基準が生まれる方向であることは確かなようです。)

出典:「先行投資型バイオベンチャーの上場についての考え方と審査ポイント」(2019年12月26日)の5ページ

おすすめする理由③(世の中の流れに乗っている)

SDGsやESG投資が追い風となっています。

第1次産業革命以降、人口増加や産業の発展でエネルギーの消費は増えてきています。

現在のエネルギーは化石燃料が中心ですが、今のまま使い続けると100年後には使い切ってしまうそうです。

化石燃料はエネルギーだけでなく、現在の我々のほとんど全ての製品の原材料になっていると言っても過言ではないので100年後に使い切ってしまうのは理解はできます。

持続可能性のない化石燃料から持続可能なものへの変更は必然であり、その流れからSDGsやESG投資の考え方もきています。

バイオ業界は、持続可能性がある生物資源からのアプローチになるので世の中の流れに非常に乗っている業界と言えます。

将来おすすめの業界に今転職可能か?

将来の話が多かったですが、私が例にあげたバイオ業界に今転職は可能なのでしょうか?

今現在の話と今後のために今取るべき対策を解説します。

今転職はかなり難しい

将来伸びる業界は、現状、少数精鋭で経営している状態であり、専門的な人材が多く必要なフェーズだと予測されます。

専門的な人材とは即戦力となるようなデータサイエンティストや、大学や大学院で生物工学を専攻しているような研究者になり得る人を指します。

給与を多く払ってでも、即戦力を求め、それぞれの専門領域で今までの経験を存分に生かしてもらい、会社の業績を繋げるというのが現段階の考えだと思います。

よって、即戦力のレベルに達していたとしても業界未経験なだけでも、転職するにはかなり難しい状況だと言えます。

将来のスライド転職なら可能性が高まる

職種を決めて、経験を積みながら、同じ職種の違う業界にスライドして転職することをスライド転職と読んでいます。

会社が成長すれば、業界に関係なく組織として必要となるポジションが生まれるので、そのタイミングでスライド転職を狙えば可能性は高まるはずです。

必要なポジションでスライド転職するためには、経験豊富な即戦力となっていることが必要です。

他業界でも良いので、決めた職種で経験を積みつつ、業界の情報は常に収集を続け、将来的に転職できるように準備しておくのは良いと思います。

情報収集した結果、将来必要となるようなスキルを、将来必要となるイメージを描きつつ、現職でできる限り身につけるようにすると転職できる可能性はさらに高まると思います。

転職のおすすめの職種はこちら

今取るべき対策

将来、即戦力となるべき職種を決めましょう。

私がおすすめする職種は「エンジニア職」「営業職」「事務職」の3つです。

この中でも「エンジニア職」の例で解説して行きます。

エンジニア職でIT業界転職できると良いと思います。メリットとしては様々な業界を経験できるからです。

開発の経験をいち早く積み、3年くらいしてから、開発プロジェクトにおいてプロジェクト管理の仕事を増やしていくと良いと思います。

さらに、何個かプロジェクトを経験して要件定義などの上流工程も経験して行きましょう。

マネージャークラスの役職を経験できればスライド転職の可能性は高まると思います。

IT業界のトレンドは早いので、業界の情報は常に収集を続け、スキルを身につけておくことが必須になります。

最後に

伸びている業界と言っても、どう判断すれば良いのかは難しいです。

私の実感値から現時点の判断基準は解説しました。

  • 業界全体に勢いがある
  • 目立っている会社が数社ある
  • 世の中の流れに乗っている

ベンチャーですと売上すら公表していないところもあり、全て情報を外から取得することは難しい場合も多く、判断は難しいです。

この判断と近い判断が出来るようにするために、日頃から情報のネットワークを築き上げるように注力しておくことは重要だと思います。

また、今回はバイオ業界は上げてみましたが、あくまでも参考程度と見ていただければ幸いです。

ただ、お伝えする中で、情報の出所などは注意して選んでみましたので、ご自身で独自に業界を判断する場合は、その辺りを参考にしてみてください。

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