こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。
結論から言ってしまうと、転職活動は断然働きながらやるのがおすすめです。
理由としては、副業を行うメリットと似ていますが、何かメインとなる事をやりながら次の選択肢を作り、それを選んだほうが安心感があり、自分にとってもより良い選択が出来るからです。
もちろん、働きながらなので、大変なこともありますが、その大変さから得られる事は多いです。その辺りを明確化しつつ、大変な中でどのように転職活動をやっていくか、考え方などを解説していきます。
フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験からと、実際、働きながら転職活動をした私の経験も踏まえてより詳しく解説して行きます
転職活動について
まず、私が考える「転職活動」に触れた後のちに、一般的な「転職活動」についても解説していきます。
私が考える「転職活動」とは
私が考える「転職活動」とは、実際に転職するかどうかは一旦置いておいて転職活動を実施することになります。
つまり、目的は自分の市場価値を知る等、違うものとして、転職するかどうかは、その転職活動の延長線上にある選択肢の一つと捉えるイメージです。
転職活動における選考プロセスは、書類選考があって、その後に何回かの面接を実施することになります。
転職活動の目的を何におくかにもよりますが、自分という商品を自らが売り込むという場は、非常に貴重な場なので、機会をいただけるなら挑戦した方が良いです。
当然、機会をいただける会社側もコストをかけて時間を割いてくれるいるので、その時だけでも本気となって転職する気持ちで準備や面接をやる必要があります。
本気でやらないと折角の機会を無駄にしかねません。
「転職活動」は、社会人として、自分のプレゼンの自己鍛錬の場として、常に行なっても良いものだと考えています。
淡々とやるのがおすすめ
私が考える「転職活動」は、常に行えう事が大事になりますので、淡々とやることをおすすめします。
「転職活動」は、自分という商品のプレゼンの場であり、当然のこととして結果を伴うものになります。
本気で自分を売り込んだのに、結果がNGとなってしまうと結構凹みます。
営業を経験されている方なら分かると思いますが、商品が自分なので尚更です。
ただ、仕方ないことなので、出来るだけ、一喜一憂する事なくやれるようになるのが理想です。
そのためにも、やはり転職するかどうかは一旦置いておくことは、一喜一憂しないためにも必要になります。
転職を絶対にしたいと考えている場合で、さらにその会社への志望度が高かったりした時の結果がNGはさらに凹みが激しいです。
自分は働きながら転職活動をしていましたが、志望度の高い企業に対して、結果がNGとなった経験があります。
その場合に、結構凹みましたが、会社で仕事があったので、そのうち気持ちも紛れていきました。
働いていない状態でNGという結果になってしまったら、かなり絶望感があると思います。
私が考える「転職活動」にて、結果を一度関係ない状態にして、かつ、働きながら、気持ちの余裕を持つことで、出来る限り一喜一憂することを排除することで、淡々と続けることが出来るはずです。
転職を前提にした「転職活動」の注意点
以上は、私が考える「転職活動」を進める上でのポイントを解説していきました。
とは言え、直近で転職を考えている人は、少し違うやり方をしなければなりません。
そこで、転職を前提とした「転職活動」を想定して、その注意点を解説していきます。
働きながらの転職活動のメリットは以下の3つくらいが良く言われます。
- 経歴に空白の期間がなくなる
- 収入源があるので安心感がある
- 現職で続けるという選択もある
転職を確定している場合は、転職活動の進め方によっては、3つのメリットの恩恵を受けられなくなる可能性があります。
まず、既に退職時期を決めて、会社に伝え、話が進んでしまっている場合は、③のメリットの恩恵を受ける事は難しくなります。
次に、転職活動がスムーズに進めば良いですが、転職活動の佳境の時に、現職での引き継ぎなども忙しくなる傾向にありますので、転職活動に時間が割けず、辞めてから活動する事にする方も以外に多いです。
さらに、①②を死守するばかりに、短期的に出揃った選択肢の中での選択となり、結局、あまり良くない転職先を選んでしまうというリスクも出てきます。
時間の制約をかけること自体が全て悪いわけではありませんが、想像する以上に上手く転職活動を進めないと、退職してからから転職活動(厳密には就職活動)をする事なってしまうのが転職を前提にした「転職活動」の最大の注意点になります。
いろいろない理由から転職を決意するのが先という方もいらっしゃいますが、その決意の前に、時間的余裕を持ち、情報収集をした後に、転職活動の計画を綿密に立てることをおすすめします。
働きながら転職活動することで気づくこと
働きながら転職活動をする上でのメリットも挙げましたが、それ以外にもメリットと言えるほどの気づきがいろいろあります。
その気づきについて解説していきます。
自分の市場価値
私が考える転職活動の目的の一つにも挙げましたが、自分の市場価値を知ることが出来ます。
自分の会社で仕事をしていると視野が狭くなりがちですので、市場的に勝っているところ、市場的に劣っているところ、その成長速度が分かりにくい傾向にあります。
自分で社外のコミュニティーに参加していたり、複業などをやっていたりしていたら、自分の市場価値については常日頃から意識されていると思うので問題ないかと思います。
そこに一歩踏み込めないという人にとっても、転職活動をしてみることはおすすめの行動になります。
特に市場的に勝っているところ(感覚的には負けてないと思うところ)を知れることは大きいですし、何より自信に繋がります。
その自信からいろいろなことに挑戦してみようという気持ちも出てきます。
市場的に劣っているところは正直無視で良いと思います。
負けないくらいまで引き伸ばしたいという考え方もあるので、その場合は、働きながら転職活動を続けて、どれだけ成長しているかを測る試金石にしても良いと思います。
会社の転職活動に対する考え方
会社の転職活動の考え方、つまり、転職活動を許す雰囲気があるかどうか知ることが出来ます。
他の方の転職していったやり方は知っているので、事前に分かっている事と思いますが、実際やってみると印象が違うことも多いと思います。
厳しいと思っていた会社がすんなり認めてくれたり、寛容だと思っていたのに、嫌な思いをしたり、様々だと思います。
私の場合は、オープンにしつつやることが出来る会社環境だったので問題なかったですが、会社に分からないように転職活動を進める必要がある会社も未だ多いようです。
転職に関してオープンに出来ないような会社は個人的には結構厳しいというと思っています。
転職を許す会社では、卒業生として見送ったあとで、その卒業生を通して仕事をするなど繋がりが続きます。
会社として社員に辞めてほしくないという気持ちは理解できますが、その後の関係性をどう見ているかが知れると、その会社の将来性すら厳しく感じてしまいます。
私の個人的な考えは別にして、会社の転職活動に対する考え方をすることが出来て、その考え方が納得できなければ、転職してしまうのも一つです。
今まで見えなかった会社の姿
今まで見えなかった会社の姿を知ることが出来ます。
メディア取り上げられている勢いのある会社について、自分の会社と比較して、羨ましいと思う、隣の芝生が青い状態は良くあることだと思います。
そのように思ってしまうのは、自分の会社の情報しか詳しく知らないからです。
羨ましいと思う会社の情報は、ほんの一部分の良いように見える情報のみであり、自分の会社と同じくらいの量の情報を知ったら同じように感じるかは分かりません。
他の会社からの情報を得るための方法は色々ありますが、案外踏み込んで情報を得られるのが転職活動からの情報になります。
実際、メディアやホームページなどで見る情報と、採用担当者と直接触れて得られる情報だけでも違います。
直接話さなくても、メールのやり取りで、例えば、非常に丁寧だったり、無駄なことはしないシンプルな印象などを感じられる事もあります。
その情報を元に、自社の採用プロセスと比較したり、社内制度を比較したりすることで、会社の新たな一面に気づくことが出来ます。
働きながら転職活動するメリットとして上記に挙げた3つ目の③現職で続けるという選択もあるのは、非常に大きなメリットです。
ただ、そのメリットも、転職活動をして内定がもらえなかったからと言った消極的な選択ではなく、転職活動をして新たな会社の姿に気づき、心機一転、社内で挑戦するよう積極的な選択であると、さらに大きな恩恵が受けられると思います。
働きながら転職活動することで成長出来ること
働きながら転職活動をすることで大変なことが多いです。
ただ、その大変な環境だからこそ、成長に繋がるポイントもあります。
そのポイントを3つ解説していきます。
自分の市場価値の気づきからの振り返り
自分の市場価値の気づきから振り返りをすることで、現職の仕事においてさらなる成長をすることが出来ます。
自分の市場価値を知ることで自分の勝っている点(感覚的には負けてない点)を知ることが出来、それをさらに強みに変えるためには、経験を積む必要があります。
そのための場として現職を利用するのはおすすめです。
今まで無意識にやって来た仕事だとしても、どこが勝っている点なのか意識できるようになるため、その後、強みに変えるやり方については目処が付けられるはずです。
意識できることが大きな一歩なので、あとは、その部分に対して、自分がさらにレベルアップした目標を立てて、達成するまでに行動し続けてみてください。
行動をし続けることで経験を積み、明確に強みと言えるようになったら、職務経歴書の内容も追加、修正して行きましょう。
行動する前に、未来予想図的に、職務経歴書に予め、書いてしまうというやり方もありだと思います。
その変化は自分にとっても嬉しいことですが、現職の会社に、目的意識を持ってどんどん成長につなげてくれることは、とても嬉しいことになります。
自分の課題探しのために転職活動をうまく使い、自分の変化を知りながら、現職の会社にも貢献し続けるという良いサイクルが生まれると、実際の転職を決意した時の転職活動でも良い結果に繋がると思います。
転職活動の時間を作り出すための効率化
転職活動の時間を作り出すための効率化させることが、現職の仕事においてさらなる成長をすることが出来ます。
働きながらの転職活動が出来ない理由に、仕事が忙しすぎて時間が確保できないということを良く聞きます。
確かに、仕事量が多く、残業して対応する必要があると、それ以外の事に力が注げないというのは皆さん抱えている悩みになります。
ただ、大変な環境で行動し続けることで成長が見込めます。
これは、転職活動だけでなく、副業でも、資格取得でも、何にでも共通していることになります。
私も資格取得をするために、働きながら勉強をしていましたが、時間の覚悟が出来ず、会社を辞めた経験を持っていますので、痛いほどその気持は分かります。
その時は間違っていなかったと思っていましたが、今振り返ると、もう少し他のやり方を試しても良かったかなと思うこともあります。
よく言われることですが、時間はみんな平等にあるものなので、その中で以下に時間を作り出すかはその人の覚悟とやる気次第になります。
また、時間を作り出すためのやり方はいろいろありますが、王道のやり方として仕事の効率を上げる事があげられます。
仕事以外の時間を確保するためには、仕事の効率をあげる、具体大敵には、時間を区切って、集中力を高めて生産性をあげて、時間内に仕事を終わらせる事により実現できます。
仕事の効率を上げるという意識でしていくことで、情報に対するアンテナが立って、情報がいろいろ見えてきます。
それを検証して自分にあったやり方を探るのもひとつです。
仕事の効率を上げることに関する成長は、自分にとっては非常大きいですが、現職の会社にとっても嬉しいことになります。
仕事の効率を上げることで、現職の会社に迷惑かけるどころか貢献しつつ、転職活動のための自分の時間を作って行くことで、実際の転職を決意した時の転職活動でも良い結果に繋がると思います。
調整力を身につける
転職活動を進めていくこと調整することが多いため、自然と調整力を身につけることが出来ます。
転職活動では、日程調整を始めとして、オープンにするかどうかは別にして、現職での仕事などを含めた調整と選考を受けている会社の担当者との調整も生じます。
数社であれば何とか対応出来ますが、それすらも厳しいので、皆さん転職エージェントなどにお任せしていると思います。
ただ、それでも結構厳しいので、第三者の力に頼ったとしてもそれなりの調整ごとは残ってしまいます。
自分はもともと人材業界に居たので、同じような調整ごとは日ごろからやっていましたが、働きながらさらに上乗せされると話は変わってきます。
日程調整が主になりますが、その他にも、職活動の考え方も転職を進める上で変わってくることもありますので、転職エージェントさんとの摺り合わせをするとかも大変ですし、さらに選考が進めば、交渉を代行してもらうための条件面での意向について摺り合わせをするのも大変です。
転職エージェントさんを使わず、自分一人でやろうとすると尚更です。
しかし、この状況を違った目線で見てみると、この辺りの面倒な調整を経験しておくと、仕事でも活きてくる部分が多いです。
おそらく、段取りをしっかり踏まなければいけないような社内調整などは、結構余裕で対応出来てしまうはずです。
転職活動をオープンに出来ないような中で、こっそりと転職活動を進め、転職を決めた経験を持っていたら、尚更、常に情報が漏れないようなリスク管理が出来ているはずですので、よほどの社内調整は余裕に感じてしまうと思います。
転職活動を進めていく上で、調整ごとが大変だと思いますが、それを歯を食いしばって続けていけば、会社での調整ごとはだけでなく、実際の転職を決意した時の転職活動でも良い結果に繋がると思います。
最後に
転職活動は働きながら絶対おすすめの理由を解説してきました。
全体的に言えることですが、転職活動を上手く行こなうことで、自己成長にも繋げられますし、その成長が現職の会社にも貢献できることを増やすという意味でWIN−WINの関係になります。
さらに、成長した上で、新たな挑戦のために転職先に転職でき、パフォーマンスを思う存分発揮できれば、実は、自分、現職の会社、転職先の会社の3つでWIN−WIN−WINの関係にになるものだと思います。
関係者みんなが幸せになることが当たり前になれば、転職を受け入れないような会社は少なくなり、人の流動性が起きやすい良い環境に近づけられるのではと期待しています。
皆さんの良い転職活動が、その一歩だと思いますので、本記事を参考に良い転職活動をしてください。