こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。
20代であれば、初めて転職を経験される方も多いと思います。実際、ネットでは20代に向けた転職の情報が数多く存在し、溢れかえっています。
いざ転職を始めようとすると、情報が多過ぎるため、どうやって転職活動を進めていけば良いか迷うかもしれません。
本記事では必要最低限の情報をお伝えし、あとは成功のポイントを抑えて行動して転職活動を始めることをおすすめしています。
以下で詳しく解説して行きます。
フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。
20代の転職市場での見られ方を知ろう
20代前半の見られ方
「ポテンシャル」という考え方をしてもらえる年齢になります。
20代前半は、基礎学力、素養、人柄、仕事に対する価値観が仕事におけるスキルや経験よりも重視されるからです。
20代前半の方とは、4年制の大学卒業を前提に考えると、社会人経験が1年未満から3年までの方が該当します。
本来、転職ではスキルや経験を判断される事がほとんどですが、判断するもの自体がないので、他のもので補って判断していきます。
他のもので補って判断することが、「ポテンシャル」と言われる、今は現れていない潜在的能力を推測して判断するということになります。
会社側もスキルや経験がないことを前提に求人を出していますので、改めて一から教えるくらいの心持ちでいます。
20代前半には第二新卒と言われる人達も含まれます。
第二新卒とは、定義が曖昧なのですが、4年制の大学卒業から3年以内の求職者や転職者の事を指すことが多いです。
社会人経験は短いので、スキルや経験での判断は難しい事は同様です。
ただ、前職での会社の社風に染まっておらず、転職先の会社に馴染んでくれやすいのではないかという点に魅力を感じて求人を出す場合も多いです。
そのため、第二新卒も「ポテンシャル」で判断されます。
もちろん、「ポテンシャル」よりもスキルや経験を重視される場合もあります。
社会人経験を多くしている場合が該当します。
例えば、高校卒業して直ぐに就職した場合は、大体4年ほど社会人経験の多くしています。
また、短期大学や専門学校を卒業して就職した場合は、大体2年ほど社会人経験を多く経験しています。
過去のスキルや経験が活かせる転職先だったら、「ポテンシャル」ではなく、そのまま、スキルや経験で判断される事になります。
ただし、異なる業種や職種への転職を考えるならば、年齢的な点からして「ポテンシャル」での判断はあり得ます。
転職で判断すべきスキルや経験がない場合でも「ポテンシャル」という考え方をしてもらえる年齢が20代前半です。
20代後半の見られ方
スキルと経験が重視され始める年齢になり、求人数も多くなります。
20代後半になると、高いスキルや専門スキルを求められる仕事を任されるようになり、会社も、若く将来有望である中途採用として、その層を多く求めているからです。
20代後半の方とは、社会人として、少なくとも3年以上、多ければ10年前後の経験をしている方が該当します。
本来、転職で判断すべきスキルや経験の量的にも十分になってきます。
中にはスキルや経験を積み、マネジメント業務を行なったり、役職がついたりする人もいます。
20代後半で、ある程度のスキルや経験を積んでいる方に対しては将来有望と見なされ、転職市場の評価は高いです。
そのため、求人数が多い傾向にあります。
もちろん、該当しない場合もあると思います。
例えば、大学院を卒業したばかりの方が社会人経験があまり無い方は、年齢的には該当しますが、スキルや経験という意味では該当しません。
また、転職を繰り返していたり、アルバイト経験しかない場合なども該当しません。
その場合は、年齢的な考慮から「ポテンシャル」にて判断されます。
20代後半だと20代前半よりは厳しいですが、何とかギリギリ「ポテンシャル」が考慮されます。
20代は、重きの違いはありますが、スキルと経験で判断できない場合に「ポテンシャル」という判断が使われます。
「ポテンシャル」という判断はされる場合もありますが、スキルと経験が重視され始め年齢であり、それに伴い求人数も多いのが20代後半になります。
20代の転職の情報の取り方
転職サイトから
転職活動に必要な求人に関する情報は、転職サイトから収集するのがおすすめです。
転職サイトからであれば、すぐに登録すれば、あなたから情報を取りに行けるからです。
転職サイトには、幅広い業種・職種の求人が掲載されています。その中から、あなた自身で求人を検索して行きます。
あなたの情報を登録しておけば、求人をマッチングすることも出来ます。また、登録情報を見た会社からスカウトがある場合もあります。
転職サイトは、あなた自身から情報を取りに行くため、求人を探したり、探した求人への応募も含めて、全てあなたが行う必要があります。
全てあなた自身が行うことになるので手間がかかり、大変そうと考えられるかもしれません。
確かに、転職で内定を1社から獲得するためには、一般的な20代の平均値からすると10社から12社くらいに対して応募することが必要になります。
様々な選択肢を検討するため、複数の会社から内定を獲得するよう転職を進めたいと考えた場合は、さらに多くの会社への募集が必要になります。
応募数という意味で多く必要がありますが、事前の登録時の情報をしっかりしておけば、応募の手続き比較的スムーズに行えます。
また、周りに流されることなくあなたのペースで進められる点も転職サイトから情報収集の特徴と言えます。
まずは、一番手軽に初められる情報収集の手段である転職サイトから情報を獲得していきましょう。
転職エージェントから
転職活動に必要なノウハウなどの情報は、転職エージェントから収集するのがおすすめです。
転職エージェントからであれば、転職に関して全面的にバックアップしてくれからです。
多くの場合、転職エージェントへの登録プロセスの中に事前に面談が行われます。
その際に、希望の求人の傾向などをヒアリングされ、応募書類の改善点や転職のノウハウまで含めて全般的なアドバイスをしてくれます。
そして、得られた情報を元に、マッチする求人をピンポイントで紹介してくれます。
そのため、転職エージェントの求人は、転職サイトには掲載されないような非公開な場合が多いです。
また、紹介した求人に応募したい旨を伝えれば、実際の応募、その後の面接の会社側との調整、入社のための条件の交渉なども代行してくれます。
転職エージェントについて、あまり良くない事がネットに書かれていることは多いです。
ただ、それは、転職エージェントがどういった人達なのかを分かればほとんどクリアーになります。
大前提として、当たり前ですが、転職エージェントのアドバイスなどは全てビジネス一環で行なっています。
転職が決まるとその会社から転職が決まった方の年収の大体20%の手数料を得ていることが多いです。
その収入源があって、事前の面談を含めた転職活動の全面的なバックアップは、あなたに対して無料で実施してくれます。
そのため転職エージェントは、ビジネスとして成立させるために、どうにか転職をしてもらうように促して来る傾向にあります。
また、ビジネスにならなければ事前の面談も意味がないので、転職が上手く行きそうもない人は断られる可能性もあります。
以上が転職エージェントの実態になります。
ビジネスでやっていること念頭にしておけば、あまり良くないネットの情報に対してもある程度許容出来るはずです。
転職エージェントを理解した上で、全面的なバックアップを受けることが出来れば、非常に有意義な転職活動が実施可能なので、転職エージェントのから情報を獲得していきましょう。
20代の転職の成功のポイント
職務経歴書の準備はしっかり
職務経歴書を作り込みましょう。
職務経歴書は転職における書類選考であなたが事前に判断されるために使われ、その後の面接対策にも必須となるからです。
転職での必要書類は履歴書と職務経歴書が使用され、特に職務経歴書が重要になります。
書類選考では、職務経歴書にある内容からあなたを判断して通過させるかどうか決めます。
書類選考が通過した場合に実施される、その後の何回かの面接でも、職務経歴書にある内容から様々な質問がされます。
職務経歴書は、あなたを理解してもらうために必要ですので、しっかり作り込む必要があります。
20代前半の方は、社会人経験が浅く、職務経歴書に書くことが無いと悩まれるかもしれません。
その短い中でも、職務上の経験はされていますので、それを記載すれば良いです。
学生時代に実施した自己分析をベースに、強みがどのように活かされているか、今後どうしていきたいかなどを伝えられると良いです。
「ポテンシャル」を感じてもらえるよう意識して作り込んでいきましょう。
20代後半の方は、社会人経験も数年しているため、職務経歴書に書くに足りる経験はあるはずです。
スキルや経験について具体的に職務経歴書に書いていきましょう。
成果などに繋がったことも書けると更に良いです。
未熟と感じるスキルや経験もあるかと思いますが、そこは分かった上で、最大限のアピールとなる内容に作り込んでいきましょう。
20代という年齢からして、スキルや経験がまだそこまでないので、職務経歴書も作り込む必要が無いように感じるかもしれません。
ただ、会社側もスキルや経験がないことを前提に、どれだけあなた自身をプレゼンするかという姿勢を見ています。
また、より作り込まれている方が書類選考は通過しやすく、面接でもあなた自身を表現しやすくなります。
準備することで、あなた自身の理解を深め、スキルや経験を積んでいく上でも、その理解が役に立ってきます。
20代が転職のために準備をすることは無駄になることは全くありませんので、あなた自身の理解を深め、職務経歴書を作り込みましょう。
転職活動の準備についてはこちら
会社はやめないままで転職活動をする
転職は、現職に在籍したまま進めていきましょう。
現職に残るという選択があるの中で転職を進めたほうが、より良い選択が出来る可能性が高まるからです。
転職を進めると転職先の会社の事をよく知ることが出来ます。
その情報は転職をする上で必要な情報ですが、同時に、現職の会社と比較する情報を得ることが出来るので、現職の会社の理解が深まる場合があります。
何の取り柄もないと思っていた現職の会社が、結構恵まれている環境だと気づくことはよくあることです。
実は転職活動をする上で、現職の会社について新たな発見ができることは、転職活動をする上で大きなメリットの一つです。
その発見の上で、転職活動であえて現職で仕事を続けることは、何もしないで普通に仕事を続けることよりも、あなたにとって非常に価値となることは間違いありません。
現職に残るという選択が出来る可能性を残すことで、あなたにとってより有利な転職の選択肢が出来るまで、待つことが出来ます。
その心の余裕が、最終的に転職の成功の確率を上げる事に繋がるのです。
転職するからと言って会社を辞めて転職活動をする方もいらっしゃいます。
厳密に言うと転職活動ではなく就職活動になりますが、就職活動は、時間的制約作る傾向があるため、焦りに繋がります。
ブランクはあまり長くないという考えから、内定をもらった中から焦りながら転職先を選び、結局、前職の方が良いと思えてしまう会社を選び、後悔をしまうことは十分起こりえます。
あなたにとって一番ベストな選択をするためにも、転職は、現職に在籍したまま実施して行きましょう。
転職活動は働きながらがおすすめはこちら
相談できる相手を作る
あなたの頭の中を情報を整理するために、壁打ちをしてもらえるような相手を作ることをおすすめします。
転職では、インプットされる情報が膨大なため、あなたの中で整理して、正しい判断が出来るようにするための作業が必要だからです。
転職活動は、始める前の情報は最小限にとどめて、行動しながら活きた情報をインプットするのが望ましい進め方です。
ただ、転職エージェントでもいろいろなタイプの方がおり、転職を検討している会社も色々な考え方を持たれているところもあります。
その様々な情報の中で、あなたの軸を振らさず、冷静に正しい判断をしていくことは、かなり強い心をを求められます。
かなり孤独感もありますので、仲間がいると非常に救われます。
また、全くフラットな状態の相談相手が居て、相談を持ちかけるだけでも、あなたの考えがまとまったりすることがあります。
会社の同僚や学生時代からの友人でも構いませんので、そういう相手を作った上で、転職活動に臨むことをおすすめします。
転職活動はあまり公にして行えないので、会社の同僚に相談相手になってもらうのは厳しく、学生時代からの友人も思い当たらないという方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、キャリア相談を利用してみるのが良いです。
キャリア相談と言っても、幅が広いのですが、ここでは、転職とは切り離したキャリア相談をされている方を想定しています。
実際、転職活動であなた自身の課題に気づき、その課題を克服するために、何かアクションを起こす場合は、転職することだけが全てではありません。
例えば、現職を続ける事を始めとして、副業、フリーランス、独立、プロボノ、友人の手伝いなども課題を克服するために必要な選択かもしれません。
キャリア形成という観点からすると転職は一つの手段に過ぎません。
それを踏まえて、キャリア相談ではキャリアを形成をしていくためにその時一番必要な選択ができるようなアドバイスをしていくことになります。
ちなみに私も転職が前提としてはいない立ち位置で、キャリア相談をしています。
ただし、キャリア相談と言っても言葉の意味は広いので、転職エージェントのようなビジネスをされている方もいます。
キャリアアドバイス、キャリアカウンセリングなどの表現でも同様ですので実際に確認してみることをおすすめします。
相談料が有料のキャリア相談は転職エージェントのようなビジネスをされていない可能性が高いです。
あなたの頭の中を整理するために、壁打ちをしてもらえるような転職活動中の相談相手となる方を作って、転職活動を進めていきましょう。
転職でのキャリア相談の位置づけはこちら
最後に
20代の転職について解説して来ました。
20代の転職では、社会人経験が浅い方もおり、さらに転職が初めてな方もいるので、転職についてあまり情報が無いことが問題です。
ただ、その問題は、実は、20代に限ったことではないのです。
情報源もほぼ一緒ですので、簡単にキャッチアップした後は、直ぐに行動に移してしまうのがおすすめです。
行動に移すために、転職という事をあまりハードルをあげないで考えたほうが良いです。
本記事の成功へのポイントを参考にしつつ、まずは、転職活動をしてみてください。