こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。
最近リモートワークの仕事への転職を考えている方は多いです。
ただ、リモートワークは全ての仕事でできるわけではなく、向き不向きが存在します。
また、仕事のやり方も従来のやり方と変える必要があります。
実際、会社の方針でリモートワークが導入されたことで、今までの仕事のやり方との違いに、皆さん少し苦労されている印象があります。
この記事では、どんな仕事がリモートワークに向いているのか、どういう仕事のやり方になっていきのかを解説していきます。
リモートワークの理解が深まることで、転職活動を円滑に進めることができ、更に、転職先でも活躍することができると思います。
フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。
リモートワークの理解
リモートワークとは
リモートワークとは、明確な定義があるわけではないのですが、以下のように考えられることが多いです。
英語表記である「remote work」をそのまま訳すとremote(遠く、離れた場所)とwork(働く)という2つの言葉をそのまま「会社から離れた場所で働くこと」と直訳されてものがそのまま使われているだけです。
リモートワークと共にテレワークという言葉もよく耳にします。
テレワークは厚生労働省のテレワーク総合ポータルサイトの中に定義されているものがあります。
テレワークとは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと。Tel(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語です。要するに本拠地のオフィスから離れた場所で、ICTをつかって仕事をすることです。
テレワークは働く場所で分けると、自宅で働く在宅勤務、移動中や出先で働くモバイル勤務、 本拠地以外の施設で働くサテライトオフィス勤務があります。
テレワークは働く場所で更に細分化できますが、リモートワークとテレワークの用語の使われ方にほとんど違いはありません。
リモートワークという用語は使用されてからまだ日が浅く、定義が明確にありませんが、テレワークとほぼ同じ使われ方で「会社に出社すること無く、会社以外の遠隔の場所で仕事をする事」を意味します。
リモートワークが実現できるかどうか
リモートワークが実現できるかどうかは、次の3つから判断が可能です。
ただし、会社の方針次第で変わってくるので、同じ仕事でも会社によってリモートワークが実現できるかどうかも変わってきます。
詳しく解説していきます。
仕事をする場所に制約がないか?
仕事の特性そのものからリモートワークが実現できるかどうか判断することになります。
当たり前のことですが、そもそも、現場に行かなければできないという仕事は、リモートワークは実現はできません。
例えば、建設業で現場作業が必要な大工さんを始めとする職人の皆さんは、明確にリモートワークはできません。
テレワークでの定義にもありましたが、仕事の特性上、ICTをつかって仕事をすることがリモートワークに向いている仕事といえます。
逆にICTを使わない仕事は、ほとんどの場合、リモートワークは難しくなります。
セキュリティが担保されているか?
仕事の特性そのものに加えて、会社の方針によってリモートワークが実現できるかどうか判断することになります。
セキュリティーの担保は、今までの会社の方針を大きく転換しなければ、対応できない事が明確なためです。
セキュリティの担保は、リモートワーク導入前は会社環境が対象でしたが、導入後は社員の働く自宅環境などのそれぞれを対象に考える必要が出てきました。
これは、会社の方針を180度ぐらい変える必要が出てくる出来事になります。
持ち出し可能な専用端末や、自宅から繋げられる専用回線を準備すれば、仕事の特性を変えれるため、リモートワークは実現できます。
ただ、新たにその設備投資するかどうかは、会社の方針次第になります。
仕事の成果を評価しやすいか?
会社の方針によってリモートワークが実現できるかどうか判断することになります。
仕事の成果を評価しやすくすることは、会社の方針如何によって整備することも整備しないこともが可能だからです。
仕事の成果の評価についての整備は慎重に行わなければならず、一般的に時間がかかるため、一気にやるという決断は厳しいです。
ただ、仕事の成果を評価するような評価制度は、仕事の成果と直結するものが望ましいと以前から言われてきました。
そのため、評価制度をあるべき姿に向けて整備してきている会社は、リモートワークの導入は非常にスムーズに行われています。
一方、整備してこなかった会社は、リモートワークをするために、対応を始めることになります。
このタイミングでリモートワークに向けて仕事の成果の評価について整備を進めるかは会社の方針次第になります。
リモートワークに順応するための3つの能力
セルフマネジメント能力
リモートワークでは、自分で自分を管理するセルフマネジメント能力は必要になります。
リモートワークは、仕事環境という面で自分に裁量がかなりあるため、仕事で成果を出すために自分でルールを決めていく必要があるからです。
リモートワークは出社をしなくてい良いので、服装もある程度任されることになります。
今まで、朝の身支度をして出社することで仕事モードになれていたことが、そのプロセス自体が無くなります。
仕事モードにするために、軽い運動をしたりして、気持ちを切り替えることを自らが行う必要があります。
実際の仕事でも、会社で上司に直接見られている環境ではありません。
在宅でのリモートワークの場合は、自宅で、会社と同様に良い緊張感を保ちメリハリをつけることが必要になります。
ダラダラと仕事を続けてしまうことも生産性という意味でも問題があり、心身の健康のためにも良くはありません。
そもそも部下のマネジメントは上司の仕事なのだから、セルフマネジメント能力はそこまで必要ないのではと思われる方もいるかもしれません。
ただ、リモートワークではオフィスで可能であった部下への事細かな管理は向いていません。
仕事の管理をオフィスと同様に目で見て行おうとすると、そもそも難しく、上司自身にも部下にも負荷が高くなってしまいます。
リモートワークは、仕事を任せるようになった方がお互いにメリットが高い働き方と言えます。
リモートワークをするためには、仕事をある程度任せる事が必要なので、自分で自分を管理するセルフマネジメント能力は必要になります。
コミュニケーション能力
リモートワークを円滑に進めていく上では、自らどんどん発信していくコミュニケーション能力が必要になります。
リモートワークでは、物理的にコミュニケーションの量が少なくため、意識的に自分から情報を発信をするぐらいで量的に丁度よいからです。
リモートワークでのコミュニケーションルーツは、チャット機能やビデオ会議など様々用意されています。
その全ては、意図しないとコミュニケーションの発生すらしませんので、必然的に以前と比べてコミュニケーションの量は少なくなります。
特に顕著なのが、オフィスでできていた雑談が、リモートワークでは難しくなります。
雑談は、仕事の上で何かのヒントになる可能性があり、また、仕事以外では相手を理解するのに役立つこともあるので、結構重要です。
雑談と同じ効果を得るためには、意識的に補っていく必要があります。
自分からどんどん発信していくことに抵抗がある方もいるかもしれません。
ただ、自分を発信する一番の効果は、短い文章で、自分の考えや思いをしっかり伝えきるというスキルは今後必ず求められます。
現在、SNSなどで自分を発信する機会が以前よりも増しているのも、オンラインのやり取りの重要性が増したことが背景にあります。
今後必要とされるスキルを鍛えるという観点からも抵抗を持たず行なっていくことが必要になります。
リモートワークの上での新しいコミュニケーション能力を鍛えるためにも、自らどんどん発信していくコミュニケーション能力が必要になります。
変化に柔軟に対応していく能力
リモートワークの流れについていくためには、変化に柔軟に対応して行く能力が必要になります。
リモートワークは現在、過渡期で手探り状態の事が多く、日々変化していく可能性があるため柔軟に対応して行く必要があるからです。
リモートワーク導入に向けて会社もどうすればよいか考え、いろいろな施策をしているはずです。
リモートワークは会社の方針にも大きく影響するため、各々の会社が各々の答えを導かないと上手く行かないです。
そのため、何が自分の会社にとって正解かを手探り状態で探していくしかありません。
その環境の変化にもろに影響を受ける社員は、結構厳しいですが、変化に柔軟に対応するしかありません。
その対応力が自分のスキルになること間違いありません。
環境の変化に不安を覚えるため、既にリモートワークが導入されている会社に転職したいと思う方もいるかもしれません。
ただ、リモートワークが導入されている会社は、もっと以前から環境の変化へ対応することを経験して来ています。
その会社の社員は、さらに、環境の変化に柔軟に対応することで、リモートワークのスキルが身についているばかりになります。
転職先で活躍するために、スキルが身についているか判断され、仮に転職できたとしても、周りに追いつくことが大変になります。
環境の変化については前向きに捉え、副業などから変化に対して柔軟に対応するスキルを積極的に身に着けてしまうのが良いです。
リモートワークの流れについていくためには、会社で起こる変化に対応するか、副業などをやってみるかをして、柔軟に変化していく能力を身につける事が必要になります。
最後に
リモートワークへの転職について解説してきました。
現在、リモートワークを導入が進んでいる会社は、10年くらい前から導入するために様々な取り組みを進め来ています。
その時間の経過の中で、社員もやり方を試行錯誤して、自分たちの働き方に合ったものを作ってきたはずです。
リモートワークが導入できているという結果だけ真似てすぐに導入させるというのは、特に会社の場合、難しいです。
一方、個人では、リモートワークに順応するためのスキルについて、意識と行動を変えれば、スピード感を身につけることができます。
その変化の先に、リモートワークへの転職という選択肢も作ることが可能になります。
今の環境で、リモートワークという新しい働き方へ転職を視野に入れた準備をする上で、本記事が参考になればと思っています。