エンジニアのキャリア相談【マネジメント業務に重きを置くべきか?】

  • 2021年2月17日
  • 2021年2月17日
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エンジニアにもかかわらず、マネジメント業務に重きを置いてほしいと会社から求められますが、どうするべきでしょうか?

こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。

マネジメント業務は、エンジニアとしてキャリアを進めていく過程で、会社から多くの方が求めれることになります。

この会社からの求めに関して、どう考えていけばよいのでしょうか?

本記事で詳しく解説していきます。

フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。

マネジメント業務に重きを置くべきか?

あなたのエンジニアとしてのキャリアの考え方次第でその判断は変わってきます。

 

エンジニアからスタートしたキャリアにおける将来像は人それぞれであり、選択の幅が広いからです。

 

例えば、システム開発のプロジェクト全体を管理をするPM(プロジェクトマネージャー)を将来像と描いたとします。

その場合は、マネジメント業務を専門的に行うことになります。

マネジメント能力の中でも、エンジニアで身に付けた問題解決力やスケジュール管理能力に更に磨きをかける必要があります。

また、コミュニケーション能力や交渉力と共に、業界全体の知識も必要になります。

一方で、開発する機会は徐々に少なくなりなっていきます。

エンジニアから全く違う仕事に就くのと同じくらいの挑戦になるため、ある程度の覚悟が必要になります。

 

次に、最新のスキルを身に着けている技術者としてのエンジニアを将来像として描いたとします。

その場合は、マネジメント業務は最小限にとどめ、開発の機会は減らないようにしなければなりません。

求めるものは、新しい技術や言語の習得であり、そのアンテナは常に立てて、自分が成長できる場を探し続ける必要があります。

必要ならば、職場環境を変えるくらいの覚悟が必要になります。

 

エンジニアとしてのあなたが描く将来像により、あなたのエンジニアとしてのキャリアの考え方次第でその判断は変わっていきます。

何故、マネジメント業務をお願いされるのか?

マネジメント業務のニーズが高く、対応ができればそれなりの対価が期待できるからです。

 

システムの開発では、技術力が高いエンジニアを集めるのは非常に難しいです。

そのため、経験が浅いエンジニアを集めて、チームとして一定レベルを満たした品質で成果を上げることが求められます。

チームでの成果が求められるため、メンバーを管理するマネジメント業務が必要になります。

スキルがバラバラなメンバーを管理して一定レベルを満たした品質を保つことは、開発のスキルとはまた違ったスキルが必要になります。

プロジェクトが大きくなれば、必ず必要となるポジションなため、ニーズは高まります。

また、チーム全体の予算が決まっている中で、経験が浅いエンジニアの単価はある程度抑えることも可能です。

そうすると、マネジメント業務を行える人にはそれなりの対価を支払うことも可能になります。

 

マネジメント業務に興味がない自分には関係ないと思われる方もいるかもしれません。

ただ、実は大いに関係あります。

マネジメント業務をお願いされているのは、エンジニアとしての実力が上がってきている事を証明しています。

実力が上がると共に会社は、あなたの給料を上げてきているはずです。

その一方で、エンジニアのメンバーとしての予算には限界があります。

そのまま、エンジニアの実力が上がって行くことに対してあなたの給料を上げ続けていくことが難しくなります。

そのため、更に給料を上げ続けていくためには、上げる分の何かを新たに行なってもらう必要があります。

一般的には、それはマネジメント業務であり、エンジニアに限らず、広く会社が役職などを与えるのもそのためです。

 

ニーズが高く、対応ができればそれなりの対価が期待できるマネジメント業務を、会社はお願いする事になります。

選ぶ事が出来る選択肢は3つ

マネジメント業務を任されたタイミングであなたが選ぶ事が出来る選択肢は3つあります。

開発のスキルを極める道(転職する)

エンジニアとして開発のスキルを磨けるような会社に転職するという選択肢です。

 

会社の方針とあなたの考えにギャップがあるならば、あなたの考えに沿ったキャリアを形成することは難しいからです。

 

会社の方針としては、実力がついてきたら、マネジメント業務をやって欲しいと考えています。

初めは開発をしながらのマネジメント業務になりますが、成果を上げていくとマネジメント業務の比率は上がってきます。

一方、あなたはエンジニアの開発のスキルを磨いて行きたい考えている場合、両者のギャップはどんどん広がってしまいます。

ギャップを解消するには、会社の方針があなたの考えと同じ会社を探して転職してしまうという方法が考えられます。

つまり、あなたのようなスキルを持った人に対しても、エンジニアとして開発をお願いされる会社に転職するのです。

 

そんな転職先は本当に存在するのかと疑問に思われる方もいるかもしれません。

実際多くのシステム開発の会社は、ある程度の実力を持った人に対しては、マネジメント業務を求めてくるはずです。

ただ、その背景には、会社の採用に関する考え方が大きく影響します。

エンジニアとして未経験や経験が浅い人たちを積極的に採用する場合は、マネジメント業務は必ず求められます。

一方、エンジニアとして実務経験3年以上のような経験者のみを採用する場合は、開発を任される事もあり得ます。

あなたの考えとよりマッチした会社を探し当てるためには、戦略的な転職活動が必要になります。

在職中のまま、転職活動を実施し、自己で発信していくことも積極的に行う必要があります。

 

エンジニアとして開発のスキルに磨きをかけられるような会社を探し当てて、転職するという道を探っていきましょう。

開発のスキルを極める道(フリーランスになる)

エンジニアの開発のスキルをそのまま活かすためにフリーランスになるという選択肢です。

 

転職という選択肢の場合と一緒で、会社の方針とあなたの考えにギャップがあるならば、あなたの考えに沿ったキャリアを形成することは難しいからです。

 

会社の方針とあなたの考えにギャップがある場合、会社に在籍し続けていても、ギャップはどんどん広がってしまいます。

ギャップを解消するには、会社の方針に縛られない働き方であるフリーランスになるという方法が考えられます。

つまり、あなたのようなスキルを持った人に対して、仕事を直接依頼されるようなフリーランスエンジニアとなるのです。

 

フリーランスエンジニアにそんなに簡単になれるのか疑問に思われる方もいるかもしれません。

その指摘はその通りで、開発のスキルレベルが一定以上に達していないと厳しい事は確かです。

ただ、そのスキルレベルもWeb系であれば実務経験が1年以上で到達可能ですので一つの選択肢として考えることは出来ます。

スキルレベルに関する難易度の他にもリスクが存在することも忘れてはなりません。

その中でも、仕事がなければ報酬がゼロになって事と、新しい技術や言語への挑戦の案件は受注し難いという事実は知っておくべきことになります。

もちろんリスクをコントロールする対処方法もあります。

案件の受注先が安定するまでは、案件の紹介をしてくれる複数のエージェントに営業をお願いすることが必要です。

手数料は取られますが必要経費と考えて、案件受注出来ない期間が生まれないようにリスクヘッジすることが必要になります。

新たな技術や言語への挑戦の案件については、自らが営業をかけるくらいの意気込みが必要です。

フリーランスであっても勉強会に積極的に参加したり、SNSで人脈形成をしていくことが必要になります。

 

実力をつけ、リスクをコントロールしつつですが、フリーランスになるという道を探っていきましょう。

マネジメント業務を極める道(転職を見据えてそのまま頑張る)

マネジメント業務への挑戦の一歩を現職で踏み出し、マネジメントスキルを磨ける会社への転職に備えるという選択肢です。

 

マネジメント業務の基礎を身につける挑戦は慣れた環境の方が、その後のさらなる飛躍に役立てることが出来るからです。

 

マネジメント業務を専門的に行う職種としてPM(プロジェクトマネジメント)やPMO(プロジェクトマネジメントオフィサー)があります。

これらの職種は、エンジニアの開発のスキルとは、また別のマネジメント業務に関するスキルが必要になってきます。

そのために、システム開発のプロジェクトでチームリーダーなどを経験して、マネジメント業務の基礎を学ぶ必要があります。

基礎を身に着けた上で、より本格的にマネジメント業務を極めるために、マネジメント業務を専門としている会社に転職をするという順番を踏む事が一番おすすめです。

 

マネジメント業務を極めるために、すぐに転職した方が良いという考えをお持ちの方もいるかもしれません。

考え方としてはありえますが、少し苦労を強いられてしまうことは覚悟しておく必要があります。

マネジメント業務の基礎すら知らない場合、転職先の会社では未経験に近い形でのスタートとなる可能性が高いからです。

そのため、マネジメント業務のレベルが高く、挑戦するまでの期間が、思ったよりも時間がかかってしまう恐れがあります。

環境が厳しい方が成長が早い傾向にあるため、人によっては良い環境となる場合もありますが、一般的には徐々にステップアップした方が良いです。

 

現職にてマネジメント業務の基礎を学び、さらにマネジメントスキルを磨ける会社への転職する道を探っていきましょう

 

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最後に

エンジニアのキャリア相談で多い、マネジメントはやるべきかどうかについて解説してきました。

この相談が多い原因は、エンジニアと言う職業の将来のキャリアの選択肢が見えてないことが挙げられます。

エンジニアは開発のスキルを極めるというイメージをお持ちかもしれませんが、極められるためには様々な壁が存在します。

その全ての壁を超えられれば、スキル的に唯一無二のエンジニアになれるかもしれません。

ただ、開発のスキルではそこまでのレベルでも、マネジメント業務で自分の力を発揮する人もいらっしゃいます。

私が関わってきていたフリーランスの方は、エンジニアからキャリアをスタートしてマネジメント業務をメインに行なっている方は多くいらっしゃいます。

何故、マネジメント業務が求められているかを理解されつつ、どのようにキャリアを作られていくのか、今一度考えてみていただくのも良いと思います。

本記事を参考にしていただけると幸いです。

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