こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。
まず、転職が失敗してしまうと後悔は必ず生じます。
ですから、転職を失敗させてないことが、転職を後悔しないためには必須になります。
ただ、転職が失敗していないにも関わらず、転職の捉え方によって、後悔に繋がってしまうことはあり得ます。
転職を後悔しないためには、この捉え方を理解する必要があります。
本記事では、詳しく解説していきます。
フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。
転職の捉え方・失敗と思う原因
転職自体は失敗だったのか?
転職自体がそもそも失敗だったのかを冷静に見極める必要があります。
転職には自分でコントロール出来る部分とそうでない部分が存在するので、冷静に見極めないと誤った判断になりかねないからです。
自分でコントロール出来るものとしては転職活動の進め方そのものが該当します。
自己分析を元に、転職活動を実施し、前職に残ることを検討しつつ、その時の最適な選択をすることは、自分でもコントロールが可能です。
転職の進め方そのものに何か問題があるならば、転職自体が失敗となっている可能性が高いです。
一方、自分でコントロール出来ないものとしては転職先に関わる情報が該当します。
転職先の職場環境に関わる情報は、事前に十分に確認することが必要ですが、自分が実際に働いてみて初めて得られる情報も多いです。
転職先に関わる情報を転職前に100%入手することは困難なため、あるところまで入手したら、あとは出たとこ勝負と割り切ることも必要です。
自分でコントロール出来る部分とそうでない部分が見極め、自分でコントロール出来る部分で失敗していないかを判断する必要があります。
自分でコントロール出来ないものに関して、割り切ることが難しい考える方もいるかもしれません。
確かに、転職が自分でコントロールできないばかりでしたら、転職なんて怖くてできません。
そのため、自分でコントロール出来ないものに関しても、何故コントロール出来ないのかを知り、納得感を持つことが重要になります。
自分の考え方によっては、自分でコントロール出来ないと思っていたものが、コントロール出来るものに見方を変えることも可能です。
この考え方は投資と全く一緒で、リスクを知り、出来る限りコントロール出来るようにして、リターンに見合うかどうかを判断していくこととなります。
リスクを知り、自分が納得感を持つことで、リスクはある程度コントロールできます。
自分でコントロール出来る事を明確にして、転職自体がそもそも失敗だったのかを冷静に見極める必要があります。
転職は後悔が失敗と勘違いする?
転職自体は失敗でなくても、後悔することで転職自体が失敗だったと勘違いしてしまうことは良くあります。
後悔という感情を強くもってしまうことで、転職自体の正当な評価は度外視されてしまい、失敗だったという評価すり替わってしまうからです。
スキルアップのために新たな挑戦の場を求めて転職できたにもかかわらず、例えば、人間関係が上手く行かず後悔することは良くあります。
スキルアップのために新たな挑戦の場を得れたことで、その転職自体は成功しているはずです。
ただ、転職において、人間関係は自分でコントロール出来ない要素が多いですが、毎日のことなので、非常に重要視されます。
人間関係が上手く行かずに、前職での働きやすさを思い出したりして、毎日の積み重ねで後悔という感情が強くなり、転職自体が失敗だったと考えるようになってしまいます。
転職において後悔は誰もが必ずするものなので、後悔から転職自体が失敗だったと誰しもが考えることではないと思う方もいるかもしれません。
その通りだと思います。
ただ、後悔が一時的なもので終われば問題ないですが、毎日の積み重ねで引きずられしまうことで、評価のすり替わりは起こりやすくなる傾向にあります。
人間関係を例にするならば、人間関係は転職してすぐに上手くいくことは稀で、時間がかかるものです。
人間関係がそもそも、自分でコントロール出来ない要素が多く時間がかかるものだという理解があれば、後悔をしたとしても一時的なもので終わるはずです。
上手い切替ができるかどうかも重要な要素と言えると思います。
転職自体は失敗でなくても、自分でコントロール出来ない要素に惑わされ、後悔することで転職自体が失敗だったと勘違いしてしまうことは良くありますので気を付けましょう。
転職での後悔が起こり難いポイントは?
やりきれることは全てやろう
前職において、やれることを全てやりきった後に、転職することが出来ると後悔が起こり難くなります。
現状の自分が、前職に戻って仕事をするというイメージすら持てなくなり、現職で頑張るしかないという気持ちになれるからです。
やれることを全てやりきるというのは、自分で出来ること全て挑戦して出た成果に対して、総じて合格ラインまでを達成していることを意味します。
そうなるには、出来なかったことに関しては、原因をしっかり把握し、改善して行くことが必要です。
改善もある程度進められ、総じて合格ラインを突破しているのであれば、次のステージとして社内にある新たな挑戦の場なのか、転職になるかだけの話です。
仮に転職を選択をした場合でも、前職に戻って仕事をするというイメージは浮かばず、後悔する暇なく、今の仕事に注力せざるを得なくなります。
前職でやれることを全てやりきった後の転職でも後悔は起こりえます。
ただ、前職が真っ当な会社であれば、自分のポジションは引き継ぎされており、自分が戻れる場所はないはずです。
もし仮に戻るとしたならば、転職先でスキルアップが出来て、その次の新たな挑戦の場として、前職の会社が以前とは違った高いレベルを要するポジションを用意してくれ時ぐらいです。
どちらにしても、転職先の環境でスキルアップをせざるを得ないため、一瞬の後悔だけで済むはずです。
前職にて、やれることを全てやりきった後に転職することが出来るれば、転職自体の後悔は起こり難く、起こったとしても一瞬で終わります。
やりきったことの成果は完璧でなくても十分
前職でやりきったことの成果については、100点ではなく合格ラインを達成できれば十分です。
合格ラインさえ達成できていれば、転職したあとに、その環境に戻りたいと思う可能性は低くなり、後悔に繋がらないからです。
例えば、簿記の1級の資格取得に挑戦しているとします。
簿記の3級と2級の資格取得を達成した結果、さらなる高みを目指しての状態になります。
新しい挑戦のため、簿記1級の勉強を初めた当初は、新たな領域に関して出来ないことが多く、昔を懐かしむ気持ちで、3級や2級の勉強を思い出すかもしれません。
ただ、簿記の3級や2級の勉強に戻りたいとも思うことは無く、こうすれば良かったと後悔することはほぼないです。
簿記の3級や2級の資格は取得しているために、その時の出来る限りの事をやりきったという事実は間違いありません。
仮に簿記の3級や2級の勉強の時に出来なかったことが簿記1級の勉強の妨げになっていると気づくこともあるかもしれません。
ただ、それは後悔にも値しません。
簿記の3級や2級の勉強の時は、それが出来なくても、他のことでカバーできたのだから全く問題ありません。
簿記1級の勉強の時に避けられないと気づいたからには、抜本的に勉強して出来るようになるか、簿記の3級や2級の勉強の時のように他のことでカバーしていくしか方法はありません。
前職でやりきったことの成果については、100点ではなく合格ラインを達成できれば、前職に戻りたいなどの後悔に繋がることはありません。
やりきることには転職活動も含まれる
やりきることの対象は前職での仕事に限定して解説してきましたが、転職活動についても同様です。
事前の転職に関わる情報収集の不十分さなどから、転職活動をやりきることが出来なければ、後悔に繋がってしまうからです。
例えば、自分が少しでも興味を持てる会社は全て応募して機会があれば話を聞いてみるべきだと思います。
明確な興味の軸があれば自分で調べてみることは必要ですが、自分で気づいていない興味の軸もあったりすることも転職ではよくあり得ます。
その気づきも転職活動を意義の1つであり、そういう気づきの上で転職活動を進めるとやりきった感は生まれます。
振り返っても、こうすればよかったというような過去へ思いが起こることは少ないので後悔に繋がりにくくなります。
自分自身のみで、情報収集をするだけでは限界があるのは確かです。
そういう場合は、転職エージェントなどの転職の専門家から話を聞いて、情報を補うのがおすすめです。
転職活動を進めて行きながら必要な情報は変わってきますので、定期的に連携していくことも必要です。
ノウハウなどは、情報収集して自分がいいなと思ったことを実践してしまうのが良いです。
自分だけでなく、転職の専門家も利用しながら、転職活動をやりきることは必要になります。
最後に
転職を失敗に繋げないために、転職の捉え方・失敗と思う原因と転職での後悔が起こり難いポイントについて解説してきました。
転職自体が失敗していないにも関わらず、後悔してしまうことは非常に勿体ないことです。
転職は、今までの環境から飛び出して新たな刺激を求めていくものです。
中には刺激が強すぎて大変さを感じてしまうこともあり、そういう時には、誰だって後悔は生じます。
ただ、その後悔は捉え方や、やりきるような動き方によって、一瞬で終わらせてしまうが出来ます。
そういう準備をしていれば、転職は自分にとって必要だっと判断して選択したはずであり、次の環境で挑戦することは、そもそも失敗となるはずはありません。
この状態での転職がそもそも転職を失敗させないポイントでもありますので、自分の転職を考える際は、意識していただければと思います。
本記事を参考にしていただけると幸いです。