転職して短期での退職は失敗なのか?【退職しない方が絶対有利!】

  • 2021年4月29日
  • 転職
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転職してどのくらいの期間在籍した後で転職すれば失敗と思われないでしょうか?

こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。

確かに在籍期間が短期での転職となると失敗と思われる傾向は強いです。

単純に転職は職歴で判断されるため、職歴の期間も短期でない方が有利であることは間違いありません。

ただ、職歴に関しては、期間よりもむしろ内容の方が重要となりますので、成果などが充実していれば問題ない場合もあります。

本記事では、職歴の期間と内容について、どの様に採用担当者から見られるかを解説していきます。

また、短期で退職しない方が転職活動を有利に進めることは出来ますが、退職理由によってはそうとも言えない場合もありますので、その考え方についても触れていきます。

フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。

転職して短期での退職は失敗なのか?

「短期間」はどのくらいか?

一般的には、3年以内だと短期間と判断される傾向にあります。

 

一般的な採用担当は、3年在籍した職歴があれば、職歴における期間という限定的な判断になりますが、一人前になっており妥当と判断するからです。

 

3年という期間に関しては、そこまで厳密な根拠があるわけでは無いように思います。

ただ、強いて挙げるとするならば、『1万時間の法則』と言われるものが根拠として考えることが出来ます。

『1万時間の法則』とは、ある分野でプロレベルになるためには大体1万時間くらいの練習などが必要という考え方になります。

通常の仕事に当てはめると、土日も休まず毎日約9時間くらい働けば3年後には約1万時間に達成します。

よって、採用担当者が、期間について3年くらいやっていれば一人前と判断する傾向にあるのは、納得する部分もあるような気がします。

 

とは言え、3年という期間に関して、『1万時間の法則が』の考え方で納得する部分はあるものの、引き続きそこまで厳密な根拠にはなっていないというのはその通りです。

『1万時間の法則』も、土日休まず9時間仕事に費やすことを前提にしており、結構無理矢理感は否めません。

また、前職の経験を活かせる転職であれば、一人前になるまでの期間はもう少し短くなっても不思議ではありません。

ただ、『石の上にも3年』ということわざがあることからして、3年が妥当と採用担当者が無意識的に判断していることはあり得ます。

特に、採用担当者は数多くの転職候補者の選考をしているため、転職候補者の立場としては、採用担当者が無意識的に判断していることはあり得ると言う意識しておくべきです。

 

一般的な採用担当者は、職歴の期間について3年が一人前として妥当と考え、それ以内は短期と思う傾向にある事は理解しておきましょう。

在籍期間で何をやったのかが勝負

職歴として、在籍期間に具体的に何をやったのかが、厳密には期間よりも重要になります。

 

関わった仕事の内容や濃さなどで、その人のスキルが決まってくるため、その部分を確認したいと採用担当者は考えるからです。

 

在籍期間を3年を目安として一人前として妥当かどうか無意識的に採用担当者は判断している傾向は確かにあります。

ただ、実際に意識して確認することは、在籍期間よりも、関わった仕事の内容や濃さについてです。

仕事の成果が実際どんなものだったのかを聞いて、自分の会社で活躍してくれるイメージを採用担当者としては持ちたいと考えています。

具体的に言うと、同じ仕事でも受け身でやってあげた成果であれば、指示された作業者としてのレベル感でしか伝わりません。

主体的にやってあげた成果であれば、気づきも多いはずであり、その後のキャリアの伸びしろを感じさせることが出来ます。

仕事の成果を積み上げる事ができれば、任せられるポジションも変わってきます。

メンバーではなくリーダー、さらにマネージャーと各ポジションを任された時に、仕事の成果の難易度が上がっているため、それぞれの視点でしっかり伝える必要があります。

3年以内の在籍期間であっても、内容が充実していれば、十分に評価してくれるはずです。

 

そうは言っても、あまり短期すぎる場合は、仮に内容を上手く伝えられたとしても疑問が残ってしまうことは間違いありません。

プロジェクトベースの仕事であれば、プロジェクトの区切りや終了で転職をするということもありえますので、在籍期間が3年以内になることは良くあります。

その場合であっても1年を下回ってしまうと、ここも厳密な理由はありませんが、直感的に短いと感じてしまいます。

中途採用で、即戦力としての転職をしたとしても、前職と同じ様なパフォーマンスを出すためにはそれなりに時間がかかります。

早ければ2から3ヵ月くらいで成果を出す人もいれば、半年以上かかってしまう人も中にはいます。

前職と同じ実力を出すまでの期間として最低1年くらいの期間がかかるものとして作用担当者が見ているという理解も必要です。

 

在籍期間は最低1年をクリアーすれば、在籍期間で具体的にどのような成果を挙げてきたのかが、重要になります。

退職しないのが絶対有利

続ける事を検討すべき退職したい理由とは

転職した直後に感じるストレスから来る退職したい理由については、考え方を切り替え、良い方向に進めることが出来ないか十分に検討する必要があります。

 

働く環境が変化したことで多少のストレスは誰しもが感じるものであり、それを乗り越えることが、自分を成長させるために自分が求めた環境であるからです。

 

転職して直ぐに感じるストレスから来る転職理由には具体的に次の4つが挙げられます。

  1. 業務上新たに覚えることが多い
  2. 会社のルールに慣れてない
  3. 人間関係が上手く行かない
  4. 今までの経験が活かせないと感じてしまう

この4つ全ては、おそらく転職した人であれば大なり小なり体験しているストレスではないでしょうか。

前職で何年もかけてストレスを感じないような環境を作り上げてきたところから新たな環境へ移って来ているので、当然のことではあります。

そうまでして転職を決意しているのは、新たな環境に自分が成長する場があると判断しているからだと思います。

この4つのストレスも転職を決意して行動に起こさなければ、経験出来ていないので、体験できているだけも貴重なことです。

その上で、前職と同様に、ストレスを感じないまで環境を一から作り上げることができれば、それだけでも自分にとっては成長に繋がっていると確信して間違いではありません。

乗り越えることが十分可能ですし、乗り越えれば自分の成長にも繋がりますので、この4つの転職理由であるならば、退職せずに踏みとどまって、覚悟を突き進むこともありです。

 

一方、自分が成長する場だとは言え、ストレスを感じすぎてしまうのは良くないです。

そう感じてしまった場合は、気分転換などをしながら気長にやって行きましょう。

転職する人は向上心もあり、自分のスキルにも自信を持っているため、転職してすぐに成果を出そうとする傾向が強いです。

また、転職先の周りの同僚になる人たちも、期待値が高くして見る傾向にあります。

ただ、スキルがあることに間違えはないですが、そのスキルが新しい環境で高いパフォーマンスを出せるまでには多少時間がかかるのは当たり前です。

周りの期待値が高すぎると、プレッシャーにもなりますので、コミュニケーションを密に取りながら、期待値のすり合わせをすることも必要かもしれません。

時間が解決することもありますので、淡々と新たな環境で自分の実力を出し切ることに集中していれば、自然と良い結果に繋がってくるはずです。

 

転職して直ぐに感じるストレスから来る転職理由は、肩の力を抜いて、乗り越える方向で一度チャレンジしてみることをおすすめします。

すぐ辞めるべき退職理由とは

心や体にダメージが大きすぎるストレスを感じる場合には、色々考えずすぐに辞めてしまったほうが良いです。

 

心や体にダメージが大きすぎるストレスを感じ続ける体調を崩してしまうと、復活して活動的に動くまでに、時間がかかってしまうからです。

 

健康であれば、やり直しは何度でも効きます。

体調を崩し、健康でなくなってしまうと元の状態になるまでに、例えば療養などをしなければならず、前向きになるまでに時間がかかってしまいます。

その大きな代償を払うならば、健康な状態を保てるならば直ぐにでも辞めてしまったほうが良いです。

 

すぐに退職しまうことになるので、転職自体は失敗だったと言わざるを得ません。

ただし、人としてまず守るべきものは心と体の健康です。

健康を害してまで、転職を失敗させないために、在籍し続ける事に意味はないです。

今回の転職は失敗だったと潔く認めてしまった上で、覚悟を持って、次へ向けて挽回するための行動を、健康な状態で行った方が絶対に良いです。

失業保険等があれば、お金を貰いながら転職活動ができ、時間的な余裕も生まれます。

 

人として守るべきものは、健康なので、心や体にダメージが大きすぎるストレスを感じる場合には、すぐに辞めてしまいましょう。

最後に

職歴上の在籍の期間と内容について、どの様に見られるかと、退職理由ごとについての考え方についても解説してきました。

職歴上の在籍の期間より職歴の内容の方が重要なので、期間がクリアーしているから安心という訳ではありません。

一般的な見られ方は理解しつつどうすべきかを判断することが必要になります。

3年を超えたとしても職歴の内容は大事であることには代わりありませんが、3年以下の場合はしっかり職歴の内容を充実させる必要があります。

一方、1年未満は、職歴の内容を充実させても厳しい傾向にあります。

1年未満での転職を考えている場合は、退職したい理由について冷静に検討してみて、退職を踏みとどまれるならば続けることを検討してみましょう。

健康を害するようなことは期間に関係なくすぐに退職をして転職した方が良いと思います。

それ以外で1年未満の転職を考えた上での退職については、自分の選択なので否定しませんが、次の転職で厳しくなるという覚悟を持って判断していきましょう。

この覚悟は、できれば退職前に持って欲しいですが、後付でもどうにかなりますので、しっかり覚悟していきましょう。

この記事を参考にしていただければ幸いです。

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