こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。
20代で5回目の転職となると一般的には転職回数が多い部類に入ります。
それぞれの在籍期間にもよりますが、ご自身で「失敗続き」という表現をしているくらいですから、この状況から脱するための対策が必要になります。
本記事では、まず、転職が失敗続きの人の特徴について解説していきます。
その上で、直近の転職で考えるべきことについても触れていきます。
フリーランスをはじめとした方々に対してキャリア相談を1000人以上実施した経験から解説して行きます。
転職が失敗続きの人の特徴とは?
転職活動が上手く進められていない
転職活動において自分にとっての選択肢を十分に検討し尽くしていない可能性が高いです。
キャリア形成をして行く上で、様々な可能性を探りながら、自分にとってのベストな選択肢として、転職を選択出来たのであれば、失敗になるようなことはないからです。
自分にとっての選択肢を十分に検討し尽くすためには、転職活動を柔軟に考える必要があります。
まず、転職活動を転職ありきで行なっていないでしょうか?
転職活動において、転職することは、1つの選択肢に過ぎません。
現職に残り、会社に在籍し続けることも1つの選択肢になります。
また、様々な気づきがあり、独立や起業することが、自分にとって必要な選択肢になる場合もあります。
様々な可能性を探りながら、会社で仕事をしているだけでは見えにくい自分の市場価値を把握しつつ、可能性を探ることが必要になります。
自分のキャリア形成をしていく上で必要な選択をすれば、その選択が転職であったとしても、失敗になる可能性は低くすることが出来るはずです。
自分にとっての選択肢を十分に検討し尽くすことには、時間がかりますので、時間をかけた転職活動は、在籍中に実施するのが得策です。
本気度を上げるために、期間を区切ったりしながらメリハリをつける事は必要ですが、転職活動はアイドリング状態では常にやっているくらいが理想的と言えます。
転職が失敗続きの人は、このような理想的な転職活動を進める前に、退職してしまい、直ぐに就職したいという焦りが、結果的に良くない選択肢を選んでしまう事に繋がってしまうことが多いです。
転職活動において、十分に検討し尽くした選択肢が、結果的に、あまり良くなかったということもあるかもしれません。
確かのその様な事は起こり得ることではあります。
ただ、結果的に、あまり良くなかったと考えることはあっても、実際に失敗だったという考えにはならないはずです。
十分検討し尽くした選択肢であるため、結果がどうなろうと許容できる体制が自分に備わっているからです。
そうなると、むしろ、あまり良くなかった事を振り返り、次に繋げる事が出来ます。
起こったこと全てに関して、前向きに捉えることが出来る状態になります。
冷静に自分がやってきた転職活動を振り返ってみて、自分にとっての選択肢を十分に検討し尽くすことが出来ているかどうか確認してみましょう。
転職の失敗と向き合わない
転職が失敗だったと認識するものの、何が原因だったのかまで深堀りしていない可能性が高いです。
転職の失敗について原因まで深堀りすることは、かなりしんどい作業であり、失敗だったという認識のみで、思考が止まりがちだからです。
転職を経験した人の中で、転職が失敗だったと思ってしまう人はある一定数はいらっしゃいます。
キャリア相談の中でも、転職が失敗だったと発言する方は多いです。
その中で、転職について、何が原因で失敗だったのかという深堀りが出来ている人は、かなり少ない印象があります。
両者の差には大きな隔たりがあり、その隔たりの原因は、失敗と向き合っているかどうかで、その作業は自己分析と同じくらい想像以上に大変だからです。
さらに転職の失敗は、今もしくは直近で起こっていることな事であり、感情的にネガティブな要素も多い傾向にあり、通常の自己分析以上に大変であると言えます。
大変ではありますが、前回の転職の失敗と向き合うことは、次の転職を成功に導く近道になります。
思考を止めずに、前回の転職活動での振り返りを実施して何が原因だったのかを深堀りしていくことは重要になります。
転職の失敗について原因まで深堀りする事が、しんど過ぎて難しいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かにしんどい作業ではありますが、次の転職を成功させるためには必要不可欠である事は間違いありません。
ただ、しんどい事で思考停止になり、行動まで止まってしまうのは問題ですので、思い切って後回しにすることも1つの方法です。
転職を失敗して自信を喪失している場合は、感情的にネガティブな要素が多いため、とても向き合うことが出来ないということも理解できます。
その場合は、まずは行動を起こつつ、時期を見ながら、必ず転職の失敗とは向き合わなければならないことは肝に命じながら進んでいきましょう。
転職の失敗が何だったのか原因まで深堀りすることは、人それぞれのタイミングで構わないので、必ず、向き合っていきましょう。
直近の転職で考えるべきこと!
退職した後に転職を考えている場合
次の転職(厳密に言えば就業)は、自分で期待値を下げて満足して行くような『負けない転職』することを覚悟すべきです。
転職が失敗続きの状態にもかかわらず、次の転職先に必要以上に期待をしてしまうことで、同じ失敗を繰り返す可能性が高くなるからです。
理想的な転職活動をして、転職先でも活躍することが出来た転職を『勝ちの転職』と仮に表現します。
転職で失敗続きの人は、『勝ちの転職』になるように軌道修正することが必要ですが、直ぐの軌道修正は難しいです。
『勝ちの転職』になるように、軌道修正する事に特化した転職が必要で、それが『負けない転職』になります。
つまり、過去の転職の失敗から、これさえクリアーしていれば直ぐに辞めることなく、ある程度期間続けられるという転職の軸を決めて、転職先を選択するのです。
その転職の軸については出来る限り絞り込み、シンプルにすればするほど、『負けない転職』を上手く進めることい近づけます。
転職先には多くを求めていないと自分で考えていたとしても、これは避けたい、あれは避けたいなど、嫌だと思うことは色々出てくるものです。
いままでとは環境が変わり、ただでさえストレスとして感じてしまうことが多い転職先では、仕方ないことではありますが、意識することが必要です。
ここは一度整理をして、今回の転職の軸を極限まで絞り込み、嫌なことでも我慢することが出来るような、一種の覚悟を持つようなイメージで良いと思います。
この覚悟を持てば、転職後であっても、会社の良いところが見えやすくなるはずです。
その状態を目指しつつ、あくまでも目安ですが、3年間は在籍するつもりの転職先を選び、その会社で軌道修正をしていきましょう。
運良く、一生在籍するような会社に出会える事もあるかもしれません。
ただ、その出会いは、非常に稀なので、求める事はおすすめしません。
考え方として、覚悟を持った上で、素晴らしい会社に出会えたのであれば、幸運だったと思えば良いだけです。
その上で、実は、素晴らしい会社との出会いは、私の実体験でもあるのですが、覚悟を持っていると出会いやすいと思います。
失敗は誰しもがすることであり、それを挽回するために覚悟を持って取り組んで、上手く行っている方々は、経営者に多くいらっしゃいます。
自分と同じ様な覚悟をしているかどうかを、経営者は見抜いてきますので、逆に同じ覚悟を持っている人となら一緒に働きたいと思ってくれる方もいらっしゃいます。
失敗続きの後の転職は『負けない転職』することを覚悟して行きましょう。
まだ在職中で転職を考えている場合
会社に在籍し続ける道を模索しつつ、可能であれば今の会社で軌道修正をする覚悟をすべきです。
会社に在籍し続ける事ができれば、会社に居ながら軌道修正をしつつ理想的な転職活動も行うことが出来るからです。
失敗続きの転職から脱するためには、在籍しながら転職活動をすることが必須です。
さらに、過去の失敗にしっかり向き合うためには時間も必要になります。
環境だけ考えれば、失敗続きの転職から脱するための環境は、既に揃っている状態ではあります。
環境を上手く使うという事に関して、覚悟を持って取り組むことが出来れば、『負けない転職』を挟まなくても『勝ちの転職』への軌道修正が可能になります。
転職が失敗と考えてしまった会社に在籍し続けることはそんなに簡単な事では無いと考える方もいるかもしれません。
会社に存続し続ける道を模索しても、厳しいと考えるならば、転職をするしかありません。
その場合の転職は『負けない転職』をすることになります。
そうなるとあくまでも目安ですが3年かけて『勝ちの転職』に軌道修正することは前述した通りです。
『負けない転職』をするのも相当の覚悟が必要ですので、同じ覚悟を持って在職し続けることが出来ないか、道を模索するべきことです。
どちらを選択しても簡単なことではないので、自分のキャリア形成をする上でどちらがやりやすいかを考え、覚悟をするか決めて進むだけです。
『負けない転職』をして3年頑張る覚悟と同じくらいの覚悟を持って、会社に在籍し続ける道を模索しつつ、可能であれば今の会社で軌道修正を試みましょう。
次の次の転職の考え方
『勝ちの転職』を実施出来るタイミングは、『負けない転職』で軌道修正した次か、在籍し続けて軌道修正した次の転職と考えるべきです。
『勝ちの転職』を実施するためには、軌道修正を行いつつ、転職活動を充実させる必要があるからです。
軌道修正の具体的な内容ですが、失敗続きの転職が過去のことだったと思ってもらえるように職務経歴を作り込むという事になります。
あくまでも目安ですが、3年間在籍すれば、期間としては十分になります。
あとは、中身ですが、自分の市場価値を伸ばせるように意識しながら職務経歴のネタを探しながら仕事をしていくことが必要になります。
コミュニケーションが自己PRとなりそうだったら、コミュニケーションのあらゆる事を仕事で試してみましょう。
例えば、気難しい上司の方が居たら、気後れしている同僚を置き去りにして、自ら手をあげて、関係値を構築して行くような行動を起こしていきましょう。
また、取引先にコミュニケーションが難しい方に対しても同様です。
そのようにして、職務経歴になりそうなことに対して積極的に首を突っ込んでいきます。
行動を起こして成功すれば成果として職務経歴書に書けますので、成功を目指すべきです。
ただ、失敗しても、挑戦した姿勢は十分アピールポイントにできますし、少なくとも経験としてであれば職務経歴書に書けますし、話のネタになるので、問題ないです。
このように、在籍する3年間を職務経歴を意識しながら過ごすことが出来れば軌道修正としては十分です。
『負けない転職』と捉え、軌道修正を心がけてきましたが、『勝ちの転職』をしなくても現状で十分成功しているように思う事もあるかもしれません。
目的がしっかりしてがむしゃらにやっていると、良く起き得ることではあります。
それは、自分の頑張りの現れなので、素直に良いことだと思います。
ただ、自分にとってより良い選択肢は他にもあるはずですので、理想的な転職活動を進めて行くことはおすすめします。
その結果、自分で作り出せた選択可能な選択肢を十分検討し尽くし、現職に残るという選択肢をすれば良いだけです。
『勝ちの転職』を実施できるように現状を軌道修正として捉えて、今の環境で頑張っていきましょう。
最後に
転職が失敗続きの人の特徴とそういう人が次の転職で考えるべきことを解説してきました。
転職が失敗続きの人は、失敗のスパイラルに入り込んでしまう恐れがあります。
そこから抜け出す事は生半可では行きませんので、覚悟を持って対処する必要があります。
直近の転職では成功までとは行かないまでも失敗していない状態、負けない戦いをする必要があります。
選べる選択肢から最善のものを選び、次の転職で成功させるために、十分な準備をする必要があります。
そのためには、職務経歴を作り込むイメージで、その在籍期間を頑張ることになります。
そうすることで、成功のスパイラルに入り込み、その後、転職を重ねたとしてもどんどん状況が良くなるはずです。
本記事を参考にしてみてください。