キャリアコンサルタントへ転職相談【どう利用するのがベストか?】

  • 2021年9月5日
  • 転職
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キャリアコンサルタントって何をしてくれる人なのでしょうか?

こんな疑問をお持ちの方に向けての記事になります。

疑問に思う一番の原因は、転職エージェントとの違いが明確になっていないからだと推測されます。

この記事では、転職エージェントの違いを明確にした上で、キャリアコンサルタントのおすすめの使い方について解説してきます。

正社員、フリーランスを問わず、キャリア相談を1000人以上実施した私の経験から解説して行きます。

転職エージェントとの違いは?

両者の関係性からの違いについて

キャリアコンサルタントと転職エージェントの関係は、キャリアコンサルタントが転職エージェントを内包しています。

相談内容としてのコンサルティングの範囲の違いが存在することから、関係がわかることになります。

 

「キャリアコンサルタント」とは、厚生労働省のホームページに以下のように示されています。

キャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

キャリアコンサルティングには、労働者の職業の選択である転職だけでなく、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上がに関する、相談、助言及び指導が含まれます。

「転職エージェント」は、コンサルティングの範囲が、キャリアコンサルティングの中でも、転職相談をメインに実施してくれる人たちになります。

そのため、コンサルティングの範囲が、キャリアコンサルタントの方が広いため、転職エージェントを内包する関係にあると言えます。

 

ただし、世の中の全てのキャリアコンサルタントが一般的になキャリアコンサルティングをしてくれるかというと少し微妙です。

キャリアコンサルタントでも転職エージェントと同じように、転職をメインとして相談している方もいらっしゃるからです。

両者の関係は内包する関係にあることは間違いないですが、ほとんど等しい関係の場合もあることは知っておきましょう。

見分け方のポイント

以下の3つを全て満たしている場合は、キャリアコンサルタントとして見ることが出来る可能性が高いです。

  1. コンサルティングの内容が転職に限りがない
  2. コンサルティングの実施が有料である
  3. ②の金額が相応の高さであること

①だけでは判断がつきにくいですが、②③のように、コンサルティング自体で、ビジネスとして成り立っているかの判断で、ある程度の見極めることは可能だからです。

 

転職エージェントは、転職希望者を提携先の企業への転職を支援して、転職が決まった時に成功報酬を提携先の企業から得るビジネスをしています。

そのため、数多くの転職希望者に出来るだけ会い、転職の支援をする必要があります。

数多く会うためには、会うためのハードルを下げるために、コンサルティングの内容は何でもOKや、コンサルティング自体を無料もしくは格安にして、転職希望者に何とかコンタクトして行きます。

一方、キャリアコンサルタントはコンサルティング自体を有料にして、相談を実施した時間や回数で、相談者から相談料を支払ってもらうビジネスになります。

そのため、相談希望者に対して、その金額に見合う相談を行うことになります。

金額感の相場ですが、適正料金を明確にすることは難しいですが、1時間あたりの相談料が5,000円から10000円、それ以上の料金の場合もあります。

あくまでも目安ですが、このくらいの相談料を支払う必要があれば、キャリアコンサルタントと判断することが出来ると思います。

 

上記の見分け方は一つの見分け方に過ぎません。

なぜなら、キャリアコンサルタントの中には、転職エージェントの会社に所属している方もいらっしゃいますし、転職エージェントとビジネスパートナーの関係を結んでいる方もいらっしゃいます。

そのため、転職を促してビジネスに繋げてくるようなアクションをされる場合も出てくるかもしれません。

ただ、キャリアコンサルタントとしてのコンサルティングでビジネスとしては成功しているため、そこまで無理強いをすることは無いはずです。

利用する側としても、金額を支払うことになるので、利用する前に、不明亭を明確にして自分の意向を伝えつつ、納得の上、利用すれば良いです。

キャリアコンサルタントをおすすめの使い方

転職活動を素早く始めたい方

転職活動の準備について、外部の力に頼って、素早く始めたい方に対してはおすすめになります。

転職活動の準備は自分だけでやるには、結構骨が折れることが多いからです。

 

転職活動の準備で大変なのは、自己分析になります。

学生時代に就職活動の経験があるならば、ベースは出来ているはずなので、社会人用に調整をすれば問題ないです。

また、定期的に自分の職歴を振り返ることが出来ている人も、そこまで大きな問題にはならない思います。

一番問題なのは、自己分析を本格的にやったことのない人になります。

仕事が忙しく、まとまった時間が取れなければ、結構難易度が上がってしまいます。

自ずと、後回しになってしまうので、転職活動を始めること自体が遅れてしまいます。

そうならないためにも、有料でハードルは高いですが、外部の力に頼って進めてしまうことも一つのやり方です。

 

外部の力を頼ると言っても、自己分析自体を実施するのは自分になります。

そこに関しては、変化はありません。

ただ、きっかけや、気づきを貰えることは確かなので、スムーズに進めることは確かです。

特に、自己分析を実施した経験がない方や、自分にあまり自身が無い方などは、どこから手をつけて良いか分からない場合が多いです。

また、外部の力を借りて、転職活動を素早く初めたからと言って、必ず良い結果が出るわけではありません。

それでも、転職活動を素早く始めることで、次のキャリアに向けての軌道修正などの対策を早く打てることは非常に有効です。

この点にメリットを感じるならば、キャリアコンサルタントに転職相談をすることはおすすめになります。

キャリア形成のサポートが欲しい方

転職活動に限らず、キャリア形成を進めていく上で、必要なタイミングの都度、サポートが欲しい方にはおすすめになります。

キャリアコンサルタントが実施するコンサルティングは、転職活動で起こる、転職以外のキャリア形成上の相談も可能だからです。

 

転職活動を進めて行く時に、分岐点となるタイミングでは、自分自身で判断しなければならないことが多いです。

複数社から内定をもらった時にどのように判断すればよいのか、内定が思うように取れない時の転職活動をどのように進めるべきかなど、悩みはつきません。

そのタイミング毎に、キャリアコンサルタントに判断のためのサポートをお願いするのは、一つのやり方になります。

キャリアコンサルタントであれば、今後のキャリアを見据えつつ、今の転職活動での最適解をどのように判断すればよいのかアドバイスが可能です。

 

転職活動での判断は、ほとんどの方は、自分自身で判断されているため、キャリアコンサルタントのサポートは必要ないかもしれません。

キャリア形成という観点からすると。転職活動を終えた後の仕事をどのように進めていくかも、かなり大変です。

特に、転職直後から成果を出すまでの時期は、新たな環境の中で、自分一人で頑張らなければならず、大なり小なり苦労をします。

その時に、相談相手がいると自分のやっていることに対する確証を得たり、やり方を変えたりするヒントを得たりして、前向きに進むことが出来ます。

キャリアコンサルタントであれば、転職に限らずキャリア形成全般へのサポートが可能になります。

この点にメリットを感じるならば、キャリアコンサルタントに転職相談をすることはおすすめになります。

転職エージェントからサポートが受けられない方

転職エージェントからサポートが受けられない方にはおすすめになります。

転職エージェントは、転職を支援することでビジネスになるため、初めから転職の可能性が低ければ、サポート自体万全に行わないと判断されることもあり得るからです。

 

転職エージェントに転職の相談に乗ってもらった後にも関わらず、実際の求人の紹介がほとんど来ない場合が該当します。

また、相談自体が、転職者の都合ではなく、転職エージェントから電話でコンタクトされる場合も該当する可能性が高いです。

具体的に上記のような対応をされた場合は、転職エージェントとしてサポート自体が難しいと判断されている可能性があります。

職務経歴が上手く積み上がっていない、例えば、正社員経験がないとか、ブランクが長いなどは、そのように判断される可能性が高いです。

理由は単純明快で、転職の支援をしたことにより、実際に転職が決定する確率が低いと判断されたためになります。

この場合は、現状からどのように職務経歴を積み上げていくかを考える必要があります。

転職相談というよりもキャリアコンサルティングに近いので、キャリアコンサルタントに相談してみるのは一つのやり方です。

 

もちろん、キャリアコンサルタントに相談したからと言って、直近の転職活動の成果が飛躍的に向上するわけではありません。

むしろ、直近の転職活動では、理想に程遠い選択をする事を進められる可能性もあります。

ただ、職務経歴を積み上げるためには、必要と選択であり、その転職先で、数年単位で成果を出していく必要があります。

3年から5年くらいの中長期的なスパンで、キャリア形成を考えながら、今はどんな職務経歴を積むべきかの方針ぎめをサポートしていきます。

職務経歴がが上手く積み上がってくれば、転職活動も有利に進めることが可能になります。

その頃には、転職エージェントのサポートを受けられるようになるかもしれません。

直近の転職活動ではなく、次や次の次の転職活動で、通常の転職活動が出来るところまで、キャリアコンサルタントに並走してもらうイメージです。

この点にメリットを感じるならば、キャリアコンサルタントに転職相談をすることはおすすめになります。

最後に

キャリアコンサルタントと転職エージェントの違いと、キャリアコンサルタントのおすすめの使い方について解説してきました。

キャリアコンサルタントと転職エージェントの違いは、解説してみても、明確な見分け方は正直無いので、判断は難しく、利用する側が注意するしかありません。

そして、明確な見分け方が無いため、キャリアコンサルタントを有料で使うという事は、現状の多くの方が、しないと思います。

ただ、上手く使えば、転職エージェントよりも客観的に、かつ、それぞれの転職希望者に寄り添ったアドバイスが得られることは間違いありません。

将来的なキャリアを見据えた上で、失敗や後悔の無い転職を行うために、キャリアコンサルタントに相談してみるのはいかがでしょうか。

本記事を参考にしてみてください。

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